トレジャーフットでは、地場産業の中小企業に対し、専門的な知見やスキルを持つプロ人材を業務委託でご紹介し、企業が抱える課題解決のための支援を行っています。プロ人材活用をご提案する際、必ず企業とプロ人材が顔を合わせる「三者面談」というフローを実施しています。企業がプロ人材活用を円滑に推進する上で、ともに業務を行うプロ人材を知ることはとても重要なステップであると考えているからです。
今回は三者面談の目的や具体的な内容、成功事例を通じてプロ人材活用における三者面談の重要性をご紹介します。
プロジェクトの開始前に必ず行う「三者面談」とは?
トレジャーフットが行う「三者面談」とは、企業、プロ人材、弊社担当者が参加し、プロジェクトの目標や進め方、期待する成果について話し合う場です。お互いの意見をすり合わせ、業務内容や成果基準を双方で明確にすることにより、企業にとってプロ人材活用を有意義なものにできます。
プロ人材活用を円滑に進めるために
三者面談を行う目的としては、主に「ミスマッチの防止」「期待値の共有・すり合わせ」「信頼関係の構築」という3つに集約されます。それぞれについて詳しく説明します。
1.ミスマッチの防止
プロ人材活用で最も避けたいのは人材の「ミスマッチ」です。企業が期待する成果とプロ人材のスキルや経験が一致しない場合、プロジェクトの進行が滞るだけでなく、双方に不満やストレスが生まれる可能性があります。
三者面談では、主に以下の点を明確にし、ミスマッチを防ぎます。
・業務範囲の明確化:プロ人材が担当する業務の詳細を具体的に定義することで、企業側とプロ人材との業務や役割の棲み分けを明確にする
・リソースやサポート体制の確認:プロ人材が能力を発揮するために必要なリソースや環境について話し合う
・課題や懸念点の事前解消:プロジェクト開始後に起こり得る問題を事前に洗い出し、対応策を検討する
このプロセスにより、プロジェクト開始後の「思っていたものと違う」という事態を回避し、双方が安心してプロジェクトを進められる状況を作ります。
2.双方の期待値の調整
プロジェクトを成功させるためには、企業とプロ人材との目線を合わせることが不可欠です。しかし、企業側が考える「成功」とプロ人材がイメージする「目標」が一致していない場合、途中で意思疎通に齟齬が生じることがあります。
三者面談では、以下を中心に期待値のすり合わせを行います。
・プロジェクトのゴール:企業が期待する成果や目標(例:「新規顧客獲得数を3か月で20%増加させる」)・
・業務の進め方:プロジェクトの進行手順や優先順位など
・成果の測定基準:KPI(重要業績評価指標)や成果物のクオリティ基準など
事前の期待値調整を行うことで、目線の揃ったプロジェクトの方向性を定めることができ、双方の認識の齟齬をなくした状態で、プロジェクトを推進することが可能になります。
3.信頼関係の構築
トレジャーフットでは、プロジェクトの方向性や、プロ人材のスキルや実績の把握はもちろん、関係者のお人柄や企業のカルチャーへのマッチングも重要視しています。開始後に、双方が円滑にプロジェクトを推進できるような信頼関係を構築するために、以下のような要素が重視されます。
・率直な意見交換:プロジェクトの課題や期待を双方が率直に伝えることで、プロジェクトの解像度を向上させる
・人となり、人柄の把握:関係者の人となりや社風を把握することで、双方のプロジェクト開始後の懸念を払拭
プロジェクト前に顔を合わせることで、企業側が「このプロ人材に任せても大丈夫だ」という安心感を得られるとともに、プロ人材が「企業の期待に応えられる」と確信を持てる場を提供することで、円滑なプロジェクトに近づくことができます。
弊社コンサルタントが三者面談をサポート
三社面談を実施する際は、弊社コンサルタントが企業とプロ人材の仲介役として、準備からフォローアップまでを行います。以下では、三者面談の進め方をご紹介します。
三社面談の進め方
1.準備段階
三者面談に向け、弊社コンサルタントが事前準備を行います。 企業とプロ人材の双方に事前のヒアリングを行うことで、面談で話し合うべきポイントや現時点での方向性を整理します。
・企業側との事前打ち合わせ
・与件の整理
・背景や課題、期待する成果のヒアリング
・人材側に必要なスキルや経験、プロジェクトの優先事項のヒアリング
・プロ人材との事前打ち合わせ
・要件のシェア
・経験やスキルセット、過去のプロジェクト事例の確認
・プロジェクトのスケジュール、マイルストーンのすり合わせ
・議題の整理と共有
・面談時に話し合うべき主要なポイントをリストアップし、事前に参加者全員に共有
2.面談当日
面談当日は、双方の自己紹介やプロジェクトの概要についてディスカッションを行い、プロジェクトの方向性などを調整。必要に応じ、弊社担当者が合意形成のサポートを行います。
自己紹介
・企業側から自己紹介会社説明と、プロジェクトにおける課題や背景の共有
・プロ人材側より自己紹介(プロフィール、経歴)
業務内容や目標の確認
・企業側よりプロジェクトの背景、目的、期待成果の共有
・プロ人材より支援内容、プロジェクトのスケジュール、マイルストーンの提案
質疑応答
・プロ人材の経験やスキルに関する具体的な質問
・業務内容やプロジェクト環境についての疑問
最終的な合意形成
・業務範囲、目標、スケジュール、成果物の基準などの調整
3.面談後
面談後のフォローアップは、プロジェクトのスムーズな進行を確保するために欠かせません。弊社担当者が中心となり、以下の対応を行います。
面談内容の振り返り
・面談時に出たポイントや決定事項の共有
・プロ人材へ面談のフィードバック
疑問点の追加対応
・面談中に解消しきれなかった点の追加対応
・場合によって再度面談を実施
次のステップのサポート
・プロジェクト開始に向けた具体的なスケジュールや見積もりの共有
三者面談は、プロ人材活用の成功を支える重要なプロセスです。ミスマッチの防止、期待値の共有、信頼関係の構築を実現することで、企業とプロ人材の双方の目線が揃うことで、円滑なプロジェクトにつなげることができます。
プロ人材活用を検討している企業の皆さまは、ぜひお気軽にお問い合わせくださるとうれしいです。私たちトレジャーフットが、貴社の課題解決を全力でサポートいたします。