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トレジャーフットメンバーの原体験を探索するコラム「Treasurefoot = ⚪︎⚪︎」小橋りさ編

■小橋りさ
岡山県出身。大学卒業後、地元の最大手企業に就職。配属3日目で新規事業の企画を立案し、様々な新規事業に携わる。地元での声優イベント開催や、県下最大級となるコワーキングスペースを立ち上げにジョイン。その後、結婚を機に退職し山口県へ拠点を移す中、トレジャーフットに出会う。現在は1児の母として子育てと仕事に奮闘中。

社外コンサルだった方が数年後に自分の上司に

私がトレジャーフットに出会ったのは、新卒で入社した地元岡山県の会社での出来事です。当時入社2年目だった私は、社内のコワーキングスペース立ち上げプロジェクトに携わっていました。

プロジェクト内では実務担当でしたが、「そもそもコワーキングスペースとは?」「何から始めていいのか」など、右も左も分からない状態でした。そんな中で出会ったのが、コンサルタントとしてコワーキングスペース立ち上げに関わってくれた、トレジャーフットであり、代表の田中さんでした。

社外コンサルではありながら、若手の私を𠮟咤激励してくださり、そして円滑にプロジェクトを推進してくださった手腕は今でも忘れられません。最終的にコワーキングスペースが無事にオープンした時は、安堵のため息が出たことを覚えています。

しておいてよかった退職のご挨拶

その後、私は結婚を機に退職し、3月に、夫の住む山口県に引っ越すことになりました。
退職時の慣例として、お世話になった方々へご挨拶のメールを送りましたが、その中に田中さんの名前もありました。思えば、これが転機だったのでしょう。

転居先の山口県で就職活動を行っている中で、田中さんから「リモートワークで良ければ、仕事の手伝いをしないか?」という連絡がきたのは初夏のことでした。
あれよあれよという間に田中さんや現役員である辻さんと面談、業務委託からアルバイトへ、そして正社員としてトレジャーフットで働くことになりました。

あの時、田中さんへ退職の挨拶をして良かったと今でも思います。

山口県から見えるトレジャーフット

トレジャーフットに入社してからの日々はあっという間に過ぎていきました。
社内初のフルリモートワーク社員となりましたが、山口県から見えるトレジャーフットは、「繋がっていないようで繋がっている」のが特徴だと思っています。

働き始めた当初から、自分の想像以上にコミュニケーションが豊かな環境でした。慣れないSlackを使いながら業務報告や相談をする中で、メッセージがぽんぽんと飛ぶのをみていると、オフィスにいるような心持ちになれます。

それは入社当初から今でも変わりません。朝礼の雑談もミーティング時のコミュニケーションも、やはり「繋がっている」と思わせてくれる、そんな会社だと感じています。

社内の「縁の下の力持ち」として

現在、私は「新米ママ社員」として、子育てをしながら仕事をしています。
週1回は「熱が出ました」と保育園から呼び出され、2週間に1回は中耳炎になる我が子に、てんてこ舞いの日々を送っています。

そんな中で、私がトレジャーフットに提供できることは、「縁の下の力持ち」としての役割です。トレジャーフットは全員がプレイヤーとしてプロジェクトを進めています。だからこそ、私が、バックオフィスの細かい業務やパブリック事業の実務を行うことで、会社の「縁の下の力持ち」になっていると自負しています。

まだまだ未熟な身ではありますが、経理作業から、Instagramの投稿作成、ホームページの編集に、講座資料の作成まで、多岐にわたる業務を担当しています。

育児と仕事の両立

私は、2023年はじめ頃から約1年程、産前産後及び育児休業を取得しました。トレジャーフット内では初めての産休・育休でした。休業とは言っても、地元である岡山県から、知り合いのいない山口県に引っ越したため、友人は数えられる程度でしたし、強く「孤独感」を感じていました。
しかし、この孤独感を埋めてくれたのがトレジャーフットのSlackでした。常に動いているプロジェクトを感じることができ、仕事復帰のモチベーションになったことを覚えています。

実際に復帰してからは、予想の10倍も熱を出す息子にてんやわんやしています。田中さんをはじめとするトレジャーフットの皆さんが支えてくださるおかげで、何とか前に進めています。「しんどい!」という気持ちももちろんありますが、このしんどさをプラスに変え、仕事では、「何かあったら小橋に聞けばOK!」という立ち位置を作り上げるつもりです。

育児と仕事の両立というプロジェクトを前向きに進めていきたいと思っています。

怖がりで猪突猛進で大雑把で自堕落で人見知り…

私自身について、社内のメンバーに印象を聞いたとしたら、「真面目でコツコツ努力できるタイプ」と答えてくださるかもしれません。この文章でも「縁の下の力持ち」と言っているくらいなので、そう思われるかもしれません。

しかし、残念ながら、それは大きな間違いです。

自分の性格の要素を、正直に挙げると「猪突猛進で大雑把、やりたいことしかやりたくない人見知り」とネガティブな要素が出てきます。

これが私が思う「小橋りさ」です。

あまりにマイナスな要素ばかりで悲しくなったため、1番身近な夫にも聞いてみることにしました。「人見知りで責任感が強く、怖がりで優しい」だそうです。聞いてみるものですね。少し嬉しくなりました。

もうすぐ30歳になりますが、今でも自分のことは理解しきれません。ミステリアスといえば聞こえはいいですが、もう少し自己理解を深めたいなと思っています。

「りさ」と「理佐」名前が見出してくれた価値

しかし、会社で縁の下の力持ちになりたいのには、理由があります。私自身の「名前」が関わっています。

私の名前は「りさ」と言います。漢字はありません。平仮名表記です。両親曰く「どんな意味も持てる平仮名の名前だからこそ、どんな人にもなれる」と考えて、平仮名表記の名前にしたそうです。

ですが、両親は漢字で表す名前も考えてくれていました。それが「理佐」です。意味は「理をもって人を補佐する(助ける)」という内容です。確かに、娘の名前としては字面が固いのかなと思います。

この話を初めて聞いたときは「なんのこっちゃ」と思っていました。しかし、自分が社会に出て働くようになって「人を助ける」ことの大切さに気づき、「これだ!」と思ったのです。私は理性的なタイプではありません。ですが、名前が示してくれた「人を助ける・補佐する」という意味は自分のやりたいことにマッチしていると思っています。

仕事も推し活

そんな私は、トレジャーフット唯一の「オタク」です。
漫画とゲームを愛し、2.5次元ミュージカルの公演に行ってうちわとペンライトを振っているタイプのオタクです。
近年「推し活」という言葉も流行っていますが、仕事の場面でも「推し」が生まれてきました。今の上司である辻さんです。

辻さんは、仕事の進め方やスピード感、穏やかな人柄など、全てが尊敬できる方です。そんな上司がいてくださる環境は素晴らしいとしか言いようがありません。

ですが、トレジャーフットに勤める中で気持ちが変化していきました。
「尊敬している上司の辻さんのためにも頑張りたい!」から「トレジャーフットのために頑張りたい!」に移り変わっていったのです。

これは私のような社員を受け入れてくださった会社の雰囲気や、メンバーが大好きで、そんな会社に何ができるのかと考えていく中で変化が生まれたのだと認識しています。

トレジャーフットのためにできることを考え、動く。

仕事として当たり前のことではありますが、これも推し活だと思っています。
愛が重いと言われたらそれまでではありますが……(笑)

徹底的に正直にいたい

最後に仕事で大切にしたいことについて話をしようと思います。

前述の通り、私はトレジャーフット初のフルリモートワーク社員として勤務を続けてきました。社員と顔を合わせる機会はオンラインのミーティングのみ。ふとした雑談やランチタイムを一緒に過ごすことも基本的にありません。
そういった環境の中で、私が入社時から徹底していたことが「正直に、詳細に」です。

鎌倉にある本社から遠く離れた山口で「小橋は何をしているのか」というのは、とても分かりにくいです。もちろんツールを使用して業務管理は行っていますが「今日、何をしたのか」という細かな点においては分かりづらくあります。
そこで入社時からかかさず行っているのが「日報での報告」です。
社会人なら当然ともいえる報告ですが、ベンチャー企業であるトレジャーフットでは細かな日報を出すのは珍しいと思います。

さらに子どもの急な発熱で業務を中抜けしたり、早退したりすることも少なくありませんから、業務時間についても事細かに報告しています。
例えば、「9時から16時まで業務、16時から18時までは子どもの対応で中抜け、中抜け分を夜間に2時間補填…」などと、自分でも細かいと感じるくらいに正直に、詳細な日報を意識しています。結果を出すだけでなく、過程も正直に見せることで安心感をもってもらいたいのです。

遠い山口で仕事をすると、手元は自分しか見えません。パソコンを目の前にしてゲームをしていても、仕事をしていても、誰にも分かりません。
だからこそ、できるだけ見える状況を作り「小橋になら任せられる」という信頼を構築していきたいと思います。

母になっても夢はある

母として、いち社会人として、やるべきことはたくさんあります。
そして同じくらいやりたいこともたくさんあります。

やりたいことを進めるには、自分のレベルもスキルもまだまだ足りません。
それでもやりたいと思う気持ちがあります。

だからこそ、私は「やりたいことをできることに」という言葉を掲げています。
自分のために、家族のために、会社のために、地域のために、成長を続けるのは当然ですが、夢を追いかけることも止めずにいたいです。

「大好き」のために。


おわりにかえて

私が小橋さんと初めて会った時の印象は、「与えられた仕事に責任感を持って主体的に取り組める人」でした。
大企業の中で荒波に揉まれながらも、必死に事業を推進している姿をみて、この人と一緒に働きたいと感じたのを覚えています。

名前の「理佐」。意味は「理をもって人を補佐する(助ける)」ということ。

その名前の通り、今はメンバーを補佐していてーみんなから頼られなくてはならない存在です。

子育てしながら、仕事を通じて、自分を表現してほしいです。
これからも、母として、女性として、一人の人間として、溢れる可能性を発揮してください。

代表取締役 田中 祐樹

 

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