【プロ人材インタビュー】日本を豊かな国にするために、EC事業のプロフェッショナルとしての実務を支援する| 武田 和也様

今回は、プロ人材として活躍していただいている武田和也さんにインタビューを行いました。

武田様は、現在ECサイト支援事業を中心に行なわれている企業の代表として、日本各地のクライアントへECサイトコンサルティング、課題解決を行われています。

今回は、これまでのご経験を基に支援を行っているクライアントのプロジェクトや今後の想いをお伺いしました。

▼武田和也様 プロフィール
自走できるチーム作りを根底に置き、EC経営における、戦略策定、財務改善、組織作り、評価制度設計、マネジメントなどを中心に日本全国のクライアントのサポートを経験。EC運営の経験に関しても、マーケティング、基幹改善、物流改善など一貫して支援を行うことが可能。

ーー武田さんのこれまでのご経歴について教えてください。特に、どのような経験が今日の成功に繋がったと感じますか?

私がEC業界でのキャリアをスタートしたのは2005年なので、これまで20年弱EC業界に携わってきました。最初はアルバイトから始め、色々なことを学び、そこから12年半をひとつ会社で過ごし、最終的には代表取締役まで務めさせていただきました。

キャリアのスタートはカスタマーサポートからでした。そのかたわらシステム関連の業務に携わるようになり、採用活動も手がけ、自社サイトの構築やECサイト運用のディレクションも担当しました。

その後、商品企画の仕事では海外生産に乗り出し、スーツケースや自転車など、さまざまな製品を企画・生産してきました。自社企画商品以外にも現地の市場で購入した商品などは、現地で立ち上げた物流倉庫で現地スタッフに検品してもらってから日本に輸出するなどしてきました。その後、取締役になってからは、M&Aなども担当し事業拡大に邁進してきました。最終的には代表取締役として、戦略の修正や評価制度の刷新など、会社の安定成長のための基礎をしっかり固めることができました。

そして2018年に独立し、様々な会社のサポートを行うようになりました。

最初は業務効率化のサポートやシステムリプレースの支援、物流現場の改善アドバイザリーなど、本当に幅広く活動しました。
何社も支援をしていく中で、人材育成や組織開発という分野が、その会社にとって最も役立つ支援ではないかと思うようになりました。そして、ここ2、3年はECのマーケティング支援と併せて組織開発にも注力をして、お仕事をさせていただいています。

もともと何か特定のことを目指してEC業界に入ったわけではありませんでした。
実は、その前は飲食業界で働いていたので、EC業界は全く未知の世界だったんですね。なので、足りていない自分の知識やスキルを広げるために、手当たり次第に様々な学びを深めていきました。特にピーター・ドラッカーの、仕事とは自分がやりたいことでなく「会社のために為されなければならないこと」をやらなければならないという言葉には大きく影響を受けましたね。
その考えが私の職業観を形成し、私の考え方や支援内容や多くの場面で指針となっていると思います。

ーー現在、どのような企業様のプロジェクトに取り組んでいますか?

私にご相談を頂くパターンですが、会社としては起業からから数年~10年ほど経った企業からの相談が多いですね。特に売上が数億円以上になってきて、従業員も徐々に増やしていってるようなフェーズの時にご相談いただくケースが大半です。

そのようにして業績を成長させている経営者の方は、マーケティングについてはものすごくセンスがあるのですが、一方で社内マネジメントについては不得手であることが多いんです。

そうなると、売上に比例して社員も増えていくのだけれど、社内マネジメントが行き届かずに「社内の動きがしっちゃかめっちゃか」という状況になり、結果生産性が下がり、私に相談が来るという感じです。

「いろいろ工夫してやってるんだけど、社員が思うように動いてくれない」「どうも社員達のムードが悪い」「社員みんなが指示待ち状態で自ら動いてくれない」「PDCAがうまく回っていない」など、チームのマネジメントに対する課題が多いです。
私の支援は、一言で言うと社内チームの自走を促す取り組みです。

進捗会議ではチームメンバー自らが考え、アイデアを出すことを重視しています。

ご支援をさせて頂いている会社様のほとんどがEC事業者なのですが、ECの場合には「毎週進捗会議を実施する」というのが必須だと思っています。
「要素の見える化」と「目標設定」をしっかりやってうえ、毎週の進捗会議では「前週やると決めた打ち手は実行できたか?」「成果はどうであったか」「その成果になった原因は何だと思うか?」「であるならば、どのように行動を修正するか?」……などと質問を繰り返して、実行状況の確認、成果の確認、仮説組み、新たな打ち手の考案、というPDCAサイクルを確実に回していくことが事業成長の鍵です。

そのような意味のある進捗会議を繰り返すことで、やがてメンバーがひとつの目標を追うチームとしてまとまり、アイデアもたくさん出るようになります。経営者がひとりひとりに細かい指示を出すようなマイクロマネジメントをしなくても、チームが自律的に行動し始めるのです。このような状況になると、勝手に業績が伸びていくということが起こるのがこの支援の醍醐味ですね。

ーー今後のビジョンについて教えてください。特に、地方企業や中小企業にどのような変化をもたらしたいですか?

私の長期的なビジョンは、地方企業がただ生き残るだけでなく、国内外の市場で積極的に競争し、成長していくことに貢献することです。

そもそもの私の仕事のビジョンが、「日本が豊かな国であり続けることに貢献する」ということです。

地方企業の社員は、自ら学ぶ習慣がなかったり、優秀な先輩社員というモデルケースがいなかったりと、ビジネスパーソンとしての成長機会が乏しいことが課題だと思っています。

そうした中で私ができる支援としては、ハンズオンで進捗会議をサポートすることでPDCAをしっかり回しながら、同時にメンバーひとりひとりの力が向上し、チームとしてのまとまりも出て、そのことでさらに事業成長が達成されるというサイクルを作ることです。

日本全国に強い個人・強いチーム・強い事業を持った小規模事業者がたくさん生まれてくれば、地域の活性化に繋がり、それが全体として日本をよくすることにつながると思っています。それが自身のライフワークになれば、これほどうれしいことはないですね。

トレジャーフットには地方に想いを持たれているプロ人材が多数ご登録いただいております。
ご興味をお持ちいただきました企業様いらっしゃいましたら、下記URLよりお気軽にお問い合わせください。

外部プロ人材を活用したい企業の方はこちら

関連記事