勝亦さんのこれまでの経歴について教えてください。
私のキャリアは、アパレル業界の販売員から始まりました。店舗販売員として得た経験は、店舗運営の基盤を築く上で非常に貴重だったと今は感じています。店長などの役割を経験した後、企業のウェブPC部署に異動し、この時期が私にとって大きな転換点となりました。
アパレル業界ということもあり、ZOZOTOWNや自社のアパレルECサイトの運営に関わることで、デジタルコマースの世界への興味が強まりました。
その後、アパレル会社を退社し、楽天市場やAmazon、Yahooなどの各プラットフォームでECコンサルタント、アドバイザーとしてキャリアを積み、アパレルだけに限らず、食品から生活雑貨に至るまで、幅広い商材を扱う経験をしました。
その後、2年前に独立をして、EandbyというEC専門のフリーランスチームの一員として活動しています。現在は、EC運用代行を中心に撮影、プロモーション提案などを提供しています。
トレジャーフットとのプロジェクト内容について教えてください。
トレジャーフットとのプロジェクトでは、福井クラフト様という食器メーカーの支援を担当しています。このプロジェクトの主な目標は、以前から運営していた楽天市場での売り上げ拡大です。
プロジェクトの初期段階では、幅広い商品ラインナップの中からどの商品を軸に展開するかの戦略立案が重要だったため、戦略を立案すると同時に、戦略に沿って、EC運営を行っていきました。
次に、中期段階の売上向上に向けたお客様のアクセス数を増やすことに注力しました。
楽天市場における食器の出店者は数えられないほど多く、その中でも楽天市場内での競争力を高めるためのアクションプランを策定することが大切でした。
そのため、担当者とのミーティングを通しながら、お互いの意見を交わし合い、同業者のEC店舗の市場動向の分析、競合調査、価格戦略の設定、プロモーション計画を決定していきました。
福井クラフト様の素敵な製品が楽天市場内でより良いポジションで、お客様へ販売していくことができるよう、今後も精一杯取り組んでいければと思っています。
現在はまだ支援の途中ではありますが、最終的には私の持っている楽天市場のスキルやノウハウを福井クラフト様に落とし込むことが大切だと思っています。
最近では、担当者へのレクチャーや実務作業の様子を見て頂くなど、内製化というゴールに向けて支援をしています。
プロジェクトにおける勝亦さんの役割は何ですか?
このプロジェクトにおける私の役割は、楽天市場における福井クラフト様のEC店舗の戦略立案から評価、全体を把握し、実行に移すまで責任をもってご支援をさせて頂くことです。
また、戦略だけにも限らず、ECの売上管理、次月に向けたプロモーションをどのようにしていくかという点についても関わらせて頂いております。
このプロジェクトでの私の目的は、戦略的な視点からアドバイスを提供し、福井クラフト様のECモールでの成功をサポートすることなので、ビジネス成長に貢献できれば嬉しいと感じています。
成果を出すために意識していることはありますか?
支援における成果を出すためには、クライアントとの信頼関係と効率的なコミュニケーションが不可欠だと考えています。特に、プロ人材として支援に入ったとしても、自分はあくまで企業と対等な立場で接し、専門家になり過ぎず、ユーザー視点での提案をすることを意識しています。
私は、これまでEC運営支援を行っていく中で企業様の時間不足や知識不足などの課題に直面してきました。
これらの課題を少しでも解決するために、提案、承認、進捗確認、報告などのやりとりはチャットツールなどを活用し、事前確認をすることで、定例会で伝達したことをまとめてお伝えすることで両者ともに限られた時間を有効活用できるようにしています。
また、ECサイトは専門用語を多く使うため、ROAS(広告の費用対効果)、API連携、DSP広告などの言葉を理解して内容を聞いてもらえるように、以前一度説明をしていた用語だとしても、再び出てくる際は改めて説明することを心がけています。
些細なことと思われるかもしれませんが、ご支援をしていく中で担当者様の中に小さな疑問をその都度解決して、支援を進めていくことを心掛けています。このこだわりはプロジェクトの進行をスムーズにし、最終的な成果につなげる大切なことだと思っています。
今後どのような企業と仕事をしていきたいですか?
私は今後、日本や地方ならではの文化や伝統を大切にする企業と協力していきたいと思っています。
今の世の中はECサイトに出店すれば必ず売れる時代ではありません。
そのため、ECサイトの運営を考えられている企業様のご支援を通して、既存顧客と新規ユーザーのバランスを一緒に考えていくことで、地元の技術や伝統を広く伝え、消費者に商品とその魅力を届けることができればと考えています。
地域の特色を生かした製品の可能性を広げることで、実際にその地域に訪れる方もいらっしゃるかもしれません。ECを活用することで日本各地への商品販売を通じて、地域経済の活性化にも貢献したいと思っています。
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