【インタビュー】トレジャーフット社員の複業事情

最近「複業人材」という言葉を聞く機会が増えたという方も多いのではないでしょうか。今回は、「複業人材」の実態を理解していただくために、その日常に迫ります。
今回はトレジャーフットにて経営企画室室長として活動する傍ら、ビール販売会社の代表としての顔も持つ天野雄大さんに話を伺いました。

ーー現在どのような複業を行われているのでしょうか?

ビール販売を行う会社を運営をしており、主に鹿児島県の沖永良部島の特産品である「えらぶゆり」という百合の花を使ったクラフトビール「MUNI」の販売を行っています。

ーー創業の経緯と現在の活動について教えてください

MUNIは僕と大学の友人2人で作った会社になります。
メンバーの1人が、沖永良部島出身の農家の長男で、大学進学を期に上京したのですが、ちょうどコロナウイルスのタイミングで、地元に対して何か貢献できないかという思いがありました。

その中で、メンバー全員お酒が好きということもあり、現地の特産品を使ったビールを作ろうとなったのです。クラウドファンディングでの販売を経て、現在はオンラインショップでの販売や、イベント出店などを中心に販売を広げています。

今後は沖永良部島に関する農業や、観光などの地方創生に向けた取り組みも行っていこうかなと思っています。

ーートレジャーフットの正社員として働きながらの活動ですが、いつ活動をしているのでしょうか

あくまでトレジャーフットの仕事が日中メインではあるので、基本的には就業時間前後の朝と夜、土日などの休みの時間などの時間を複業に当てることが多いです。

トレジャーフットは朝5時から夜10時までの間に8時間働けばいっていうフルフレックスの会社ではあるので、そういう意味では、日中にやらなくてはいけないことはもちろん、複業であるので、朝や夜に仕事をやりながら、全体的なバランス感は取れてるかなと思っています。

ーー複業を行う事のメリットや、キャリアに与える影響を教えてください

本業では得られない知識や知見、経験を得ることができて、それが本業に生かされてるところが結構大きいです。

社内での新しい事業として、SNS運用や、クラファンの事業を新規事業で立ち上げたのですが、これは私が複業で活動していく中で得られたノウハウを逆輸入して事業化したものになります。

一般的には、本業でやってきたことを複業に生かすというパターンが多いですが、複業で培ったものを本業で還元できているのは、双方にとって非常にメリットが大きい要素だと感じています。

また、複業での活動を通じて共通の「好き」が集まるコミュニティが広がるのも非常に良いポイントだと思います。

ひとつの所属に依存しないで生きられるという安心感や、本業もそれ以外も調子が良いときもあれば、悪い時もあるのですが、コミュニティが複数あると補完し合える関係で、精神性を保てるみたいなのは確かにあるかもしれないです。

ーー世の中の複業を始めたいと考えている方にアドバイスがあれば教えていただきたいです。

手段と目的の話が大事です。なぜ複業をしたいのかっていうのは、考えた方がいいでしょう。

収入を上げたいという理由であれば、転職した方が早いよねとあると思いますし、個人としてやりたいこととか何か趣味を延長でやりたいのであれば、収入なしでとかもあると思います。

とにかく流行り言葉に惑わされず、自分の目的に沿った一つの手段として取り入れるのがいいのかなと思っています。

関連記事