伊豆長岡温泉ミライ会議:地域の人たちで盛り上げる「お散歩市」レポート

 今回の記事は、2020年9月13日(日)に伊豆の国市で行われた、伊豆長岡温泉「お散歩市」についてです。実際に、私たちトレジャーフットのメンバーが現地を訪れてきたので、その様子をお伝えしていきます。

■この記事の概要
・トレジャーフットと伊豆長岡温泉について
・伊豆の国市 伊豆長岡温泉「温泉場 お散歩市」が開催

・地元の野菜や名産から旅館の掘り出し物、アクセサリーや古本市などが多くのお店が出店
・お散歩市前夜には、三密を避けた花火大会も
・狩野川オフロードコースの体験走行イベントにも参加

 前回の記事では、「伊豆長岡温泉ミライ会議」がスタートした内容を紹介しました。(記事はこちら:『伊豆長岡温泉のミライを地域と共に創るプロジェクトが始動!』

静岡県伊豆の国市にある、伊豆長岡温泉。以前の活気を取り戻し、魅力ある街づくりを実現する計画がスタートしています。 今回も、お散歩市を通して、伊豆長岡のリアルな姿をお届けしていきたいと思います。 「伊豆長岡温泉ミライ会議・静岡・地域活性」といったキーワードに興味のある方は、ぜひお読みください。

(※お散歩市当日は、マスク着用・手指消毒など徹底した感染症対策が行われました。)

トレジャーフットと伊豆長岡温泉について

初めに、私たちトレジャーフットが伊豆長岡温泉に関わる理由からお伝えしていきたいと思います。

伊豆の国市では、「伊豆長岡温泉ミライ会議」と称して、街の再生におけるビジョン策定に取り組んでいます。
一時期は、有名な温泉地として、浴衣姿の観光客で溢れていた伊豆長岡温泉。しかし最近では、旅館の閉館や観光客の減少が目立つようになってきました。

そんな今だからこそ、街の魅力を再確認し掘り起こし、新しい取り組みをしていく必要があります。
観光客のみならず、地域の方々、仕事をする人、伊豆長岡に関わる全ての人が「魅力ある街」だと、胸を張って自慢できる街づくりを行わなければいけません。

私たちトレジャーフットが関わる理由の一つに、そんな想いがあります。
具体的には、
 ・伊豆長岡温泉の「過去・現在・未来」を発信していく
 ・都心に集まる外部人材をマッチングさせ、持続的な発展を目指す
 ・イベント開催などを通して、関係人口を増やす
こうした価値を提供していければと考えています。

トレジャーフットではそうした想いを持ちつつ、「外部」の人間として終わらぬよう、「内」にも入っていき伊豆長岡のリアルな姿を届けていく予定です。今回の記事でも、実際に現地に足を運んだ様子をお伝えしていきますので、ぜひご注目くださいね。

伊豆長岡温泉「お散歩市」とは?

伊豆長岡温泉お散歩市とは、 「長岡温泉場からまちの活性化を目指して市民グループが主催し、毎月第2日曜日を基本に地域のにぎわいや出会いの場として開かれ、多くの市民や観光客で賑わっているイベント」 のこと(伊豆の国市の観光 | 温泉上お散歩市)。

伊豆長岡駅からバスで10分ほどの場所には、温泉場通りという、かつては多くの観光客がこの通りを歩き、温泉旅館に宿泊していた場所があります。お散歩市では、すでに閉館してしまったこの南山荘をハブとして、多くのお店が出店し、地域の方のにぎわいの場所となっています。

お散歩市の前夜の花火 ”ドドォォォン伊豆の国”

地元のお野菜や名産品、こだわりの手作り品が勢揃いのお散歩市ですが、その前日9/12(土)には、伊豆の国市観光協会が主催の花火大会が開催されました。その名も「ドドォォォン伊豆の国」。
宿泊した旅館の部屋からは、実にきれいに花火が一望でき、まさに特等席にいるような、そんな感覚で花火大会を楽しめました。

新しい生活様式に根ざした花火大会

2020年は、新型コロナウイルスにより、日本各地で “特別な夏”となってしまいました。
花火大会といった夏の風物詩も中止となり、落胆してしまった方も多いのではないでしょうか。

今回の「ドドォォォン伊豆の国」が開催できたのは、まさにニュータイプの花火大会だったからです。 具体的には、このような特徴がある花火大会でした。
 ・打ち上げ場所はシークレットに
 ・花火を見れる旅館は事前にチェックできる
 ・Youtubeライブにて自宅から視聴可能
 ・露天商等の出店はなし
まさに、ステイホームをしながら楽しめる花火大会。非常に面白い、考えられた取り組みですよね。当日は、無事に終了し、たくさんの方々が屋内にいながら、花火を堪能しました。

ステイホームを実践しながら楽しめる花火大会ですが、伊豆長岡温泉の温泉場通りには、射的のお店もあります。もし現地に行った際には、対策をきちんと行った上で、行ってみてもいいかもしれませんね。子どもだけでなく、大人も楽しめる素敵な遊びです。

伊豆長岡温泉お散歩市で楽しめること

では、お散歩市当日の様子をご紹介していきます。
温泉場通りのある南山荘前では、様々なことを楽しむことができます。

例えば、
 ・地元の野菜や名産品
 ・伊豆の国市外や静岡県外の特産品
 ・おいしいランチメニューやホットスナック
 ・古本市
 ・手作りのアクセサリー
 ・旅館で使われていた物品の購入 など

具体的な出店者情報は、「伊豆長岡温泉 温泉場お散歩市」のFacebookページにて確認できます。毎月第二日曜日に開催しているので、自分が欲しいもの、食べたいものに目星をつけて、現地を訪れてみましょう。

旅館協力掘り出し物市でお気に入りの一品を

非常に面白い取り組みだと思ったのは、南山荘で使われていた物品を販売していたことです。
よくよく見ていくと、「確かに、このお皿、旅館のお料理とかでよく使われるよな…」と思うものばかり。

自宅で使えるお気に入りの一品を探し、熱心に見定めをしていた方もいらっしゃいました。
食事用のお皿だけではありません。なんと、旅館の浴衣も買うことができます。
自宅で持っていたら、「どんな気持ちになるのだろうか…」と想像してしまいました。

おいしい食べ物やお弁当でお腹も満たせます

個人的には、午前中に鮎めし、ランチではふわふわのオムライスなど、美味しい物をたくさんいただき、非常に満足したお散歩市となりました。
その他にも、山梨県南アルプス市からはシャインマスカット、川根温泉のお茶、シェフが作る卵焼き、打ちたてのおそば、静岡県のわさびなど、ここでは紹介しきれないほど多くの魅力的な特産品が並んでいました。

食べ物だけでなく、アクセサセリーや「旅する古本市」といった出店もあり、女性も子どもも楽しめるイベントになっていたと思います。

地域の方々の忙しくも充実した顔が印象的

当日は、多くの地域の方々がお散歩市を訪れ、大盛況となりました。
今回のお散歩市は、過去最多となる44店舗が出店。
出店されていた方にお話を聞いたところ、「今回は44店舗も参加したの、ホント忙しくてね〜」と大変な様子でした。ですが、その表情からは嬉しそうな表情がうかがえ、充実した様子だったのが印象的です。

もともと伊豆長岡の活性化のために、市民グループが一丸となって立ち上げられた温泉場お散歩市。
だんだんとお店や人が増えていることに対して、嬉しく思う気持ちも強いはずです。

私たちトレジャーフットは、伊豆長岡温泉ミライ会議に関わらせていただいているのですが、地域の方々だけでなく、首都圏の人材や、全国のみなさんのハブとなり、さらに盛り上げていけたらと考えています。

今は、南山荘前を中心地としてお散歩市を行っていますが、温泉場通りには、空き店舗となってしまった不動産もいくつかあります。
この波を温泉場通り全体へと波及していけば、44店舗よりもさらに増え、多くの人が行き交うお散歩市にできるでしょう。 私たちも引き続き、関わっていきたいと思います。

MERIDA主催のE-BIKE体験にも参加

伊豆の国市全体を盛り上げていく時の、一つの目玉として、E-BIKEの周遊体験も検討されています。
その理由の一つが、有名なスポーツサイクルブランド「MERIDA」の存在です。
バイクの展示・レンタルだけでなく、様々なイベント、途中の休憩所や集合場所として、サイクリストのハブとなる施設が、伊豆の国市に拠点を構えているのです。

今回は、鮎釣り発祥の地といわれている伊豆を流れる一級河川「狩野川」のオフロードコースを走るイベントが開催されました。
このオフロードコースというのは、ただの川沿いのコースではなく、伊豆の国市とメリダジャパンが協働で整備したもの。
この日は、静岡県内から来場した40名ほどのサイクリストが体験走行をしていきました。

私自身も、実際のE-BIKEの試乗をさせてもらい、少しばかり走りましたが、もう普通の自転車には戻れないと思うほど、走行がなめらかで、そしてかんたんでした。 一歩の踏み込みが本当に軽く、そしてオフロードという凸凹な道でも、走っていてストレスはなく、むしろ気持ち良かったです。

こうしたE-BIKEの体験を活かしつつ、伊豆の国全体への周遊観光と繋げていければ、きっと思い出に残る体験ができること間違いなしですね。

伊豆長岡温泉とトレジャーフットの共創へ!

記事をかんたんにまとめていきます。

  • トレジャーフットと伊豆長岡温泉について
  • 伊豆の国市 伊豆長岡温泉「温泉場 お散歩市」が開催
  • 地元の野菜や名産から旅館の掘り出し物、アクセサリーや古本市などが多くのお店が出店
  • お散歩市前夜には、三密を避けた花火大会も
  • 狩野川オフロードコースの体験走行イベントにも参加

伊豆長岡温泉お散歩市では、とても楽しい気分を味わえましたが、まだまだ伸び代があると思っていますし、それはここに関わる人全ての頑張り次第とも思います。
そうすれば、お散歩市自体もさらに活気があるものとなり、ひいては伊豆長岡全体の活気となって表れてくるのではないでしょうか。

地域の方をはじめ、観光客、サイクリングで来た方、すぐ近くにある順天堂病院の関係者の方々、都心部から集まり働く人々、全ての人が「住んでいて良かった」「来て良かった」と思えるような、そんな街づくりになっていけたら素敵ですね。
こちらのメディアでは、引き続き、伊豆長岡の様子をお伝えしていきますので、ぜひ引き続きチェックしてみてください!

最後に、トレジャーフットでは、引き続き伊豆長岡の街づくりに貢献していけたらと考えています。
私たちが提供しているサービス「GOING・GOING・LOCAL」(略して"ゴゴロ")と共に、盛り上げていきます。
みなさんができることを、伊豆長岡温泉の街づくりに活かしてみませんか?ぜひ下記にて会員登録をお待ちしております。

齊藤 圭

齊藤 圭

中央大学卒業後、地元に貢献したい想いから地方銀行に就職。しかし、理想と現実のギャップに違和感を感じ、1年半で退職した後、フリーランスのWebライターに転身。金融知識や海外12カ国を訪問した経験から、幅広い分野にて記事を執筆する。ライスワークとして仕事に注力するも、さらに燃焼できる仕事を探していた中で、もともと興味を持っていた地域課題解決やコミュニティ事業に力を入れているトレジャーフットに出会う。地方で課題を持つ人々、スキルを活かす複業人材、高いモチベーションを持ってコワーキングに集う方々、一緒に働くメンバー、全ての人のハブとなり、役に立つことが目標。

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