【プロジェクトレポート】アナログからデジタルへ  DX・業務効率化を実施し、効果的なデータ活用を実現 | 株式会社通宝様(熊本県)

株式会社通宝様は熊本県にて海苔製品の製造及び販売を主な事業として展開しています。
1964年の創業以来、熊本県のみならず全国規模にシェアを広げ、全国各地の小売店など多くの取引実績を有しています。

これまで、売上や経営に関する数字を長年蓄積されてきましたが、データの管理を紙やエクセルを使用して運用していたという背景もあり、過去のデータの有効活用が難しい状況でした。

そのため、商品の在庫ロスが発生したり、営業数字や在庫の管理、さらには経営に関わるデータの整合性が取れたりせず、適切な経営判断ができないといった課題感を抱えていました。
さらに、社内にはDX・業務改善に対するノウハウや知見を有する人材が不足しており、課題解決のために何を着手するべきか分からない状況が続いていました。

そこで今回弊社では、プロ人材と共にプロジェクトの立ち上げを行い、社内や工場などで使用するシステムのペーパーレス化や、適切なツールの選定や導入、さらには経営や営業数字、在庫情報などの社内に蓄積している情報のデジタル化の推進を実施しました。

パナソニックにて30年の勤務の経験を持つ「DX・業務効率化」のプロ

今回のプロジェクトでは、パナソニックにて約30年間、ソフトウェアエンジニアとして、オーディオ・ビデオ関連製品の新規ソフトウェア開発や、企業の業務効率化ソリューション提供に従事をしていた田川潤一様に参画いただきました。

在籍時は、製造業向けのAI画像認識を活用した品質管理自動化ソフトや、物流業向けの予測モデルを活用した作業最適化支援システムなどのソリューション提案を行い、大手企業を中心に、数多くの業務改善プロジェクトに従事した経験を有してます。

現在は、パナソニックを早期定年退職後、独立しこれまでのキャリアで培ってきたAIやソフトウェアを活用した企業の業務改善・効率化のためのサポートを、地方中小企業様を中心にコンサルティング領域からシステムの開発などの実務作業を含めて一気通貫で行っています。

コンサルティングから実際の開発、さらには現地訪問まで。

本プロジェクトでは、要件定義などから始まり、さらにはシステムの設計や構築そして運用、さらにその後の社内メンバーを対象にしたレクチャーまで一気通貫でサポートを行いました。
また、田川様が各領域において全ての工程に関わることで、役割が分断せずシームレスな支援を実現しました。

1. 業務分析コンサルティング/改善テーマ導出

まずはじめに「ペーパーレス化」や「営業、経営数値のデジタル化」など、通宝様が抱える課題感の抽出やヒアリングを行い、推進テーマや、優先順位について、週に1回のオンラインミーティング、さらには現地の実地訪問を行い議論を重ねました。

その中で、ファーストステップとして、経営や業務に関する情報の集約・分析が可能であるソフトウェア「BIツール」の導入を決定しました。
これまで蓄積されてきたあらゆるデータをダッシュボード上でデジタル化させることで、会社の意思決定に関わる営業や経営数値のデジタル化の推進を可能にします。

2. システムの開発/導入

改善テーマの策定を元に、過去蓄積していた企業の財務、営業、売上データのアセスメントを行い、システムの開発を実施しました。
同フェーズにおいても、週1回程度の定例ミーティングを実施し、進捗の確認や作成の時に出た問題点などの検証を行いながら、スピード感を持ったシステム開発を実現しました。

また、システムの完成後は通宝様への訪問を行い、実際にシステムの使い方のレクチャーを実施しました。
システムを作って終わりではなく、現場レベルで有効活用してもらうための社内浸透も図りました。

システムの実装を実現、「脱」属人化を実現し正確なデータ活用を可能に。

このプロジェクトを通じて、これまで紙などで管理をしていたデータをBIツールすることで、営業・経営ダッシュボードの実装が実現されました。これまでの従業員の勘や経験によって導き出された属人的なデータではなく、実際の数値に基づいた正しい営業・経営数値の「見える化」を実現させ、正しいデータを元にした経営判断と、正確な意思決定を可能にしました。

プロジェクトは現在も進行しており、今後はより現場レベルの方が関わる業務のデジタル化やツール導入、さらに在庫管理などのペーパーレス化を進め、小さい成功を重ねながら、会社全体の業務効率化を図っていきます。

地方の中小企業におけるDX・業務効率化は、コスト削減や労働生産性の向上など今後の事業成長を遂げるために必要不可欠な取り組みとなっております。
この記事が、業務効率化やDX化について悩まれている、もしくは検討している企業様の参考になると幸いです。

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