【プロジェクトレポート】フォロワー0→5,000人、業界屈指のベビー用品メーカーが行う「反響に繋がる」SNSブランディング戦略とは

プロジェクトの背景と経緯

今回プロ人材を活用していただいた企業様は、ベビーカーをはじめとする育児用品、ペットカートなどの製造・販売および輸入を行っており、長年にわたり品質の高い製品を提供し、多くのシェアを獲得しているブランドになります。

新商品の発売にあたり、商品プロモーションに成功するための新たな戦略を検討しておりました。その中でも、新商品をターゲットから認知していただくために、デジタルマーケティング、特にSNSを活用したアプローチに重点を置く必要性を感じていました。

こうした背景から、プロ人材を活用し、特にインスタグラムを中心としたSNSマーケティングで、ブランド認知度の向上と購買促進を目指すことになりました。

具体的には、SNSを通じて、魅力的なブランディングと商品の魅力を伝えることで、消費者の購買意欲を高めたいと考えていました。しかし、社内にはSNSマーケティングに関する十分な知識や経験を持つ人材がおらず、この分野での成功経験を持つプロ人材の力を借りることが必要となりました。

目標は、現状の魅力的なブランディングを保ちつつ、SNSを通じて新商品の認知度を高め、さらには顧客からの興味を深めることで、販売促進につなげることでした。最終的な目標としては、新商品のPR活動だけにとどまらず、店舗での販売やオンラインショップでの販売に繋げることです。

プロモーションを強化すると同時にSNS運用のノウハウを社内の財産として蓄積をする、つまり、外部のプロ人材に頼るだけでなく、その知識と経験を社内に取り込み、将来的には自社でSNSマーケティングを自立して行える体制を築構築することになりました。

こうした背景と企業の目指す方向性を踏まえ、適切なプロ人材とのマッチングがプロジェクトとして始まりました。このプロジェクトには、SNSマーケティングにおける豊富な経験と実績を持つプロ人材が不可欠であり、プロ人材の専門知識とスキルによって、SNSを活用した新商品プロモーション戦略を成功に導くことが大きな目標となりました。

マッチング人材

今回は、大手料理動画プラットフォームの立ち上げから運営まで行ない、立ち上げからわずか数年で3000万ダウンロードを達成した幅広いデジタルマーケティングの経験を有している外部人材に参画いただきました。

前職では、女性向けサービスを手掛ける企業においても、事業計画からファイナンス管理、SNSを活用した成長戦略まで幅広い業務を担当しました。実際に、SNSに関する実務についても、ご自身で撮影や企画・編集といった作業を担うこともあれば、複数名のSNS担当者をマネジメントする経験もありました。

新商品のプロモーション、長期的なブランド戦略の構築、認知したいターゲット層へのマーケティング活動経験など、必要なスキルセットを兼ね備えていました。

プロ人材の経験は、企業が直面していた課題と非常にマッチしていました。過去の経験を活かし、実務支援に入る前から事前に具体的なロードマップなどを策定したため、ゴールに向けて迅速に進むことができました。

具体的なプロジェクトの進行

プロジェクトの最初のフェーズでは、新商品のPR支援を行いました。

具体的には、新商品の発売に向けたSNSマーケティング戦略の策定と実行を主導し、インスタグラムを中心としたSNSプラットフォームで新しいアカウントを開設し、ブランドの認知度向上とフォロワーの反応促進です。

インスタグラムの特性を活かした、新商品の魅力を際立たせるビジュアルコンテンツと共に、ターゲットとする顧客層に合わせた戦略を立ててアカウントを運用をしていきました。

プロ人材はコンテンツの企画から投稿スケジュールの策定、ハッシュタグの最適化に至るまで、SNSマーケティングのあらゆる側面で支援を進めていきました。フォロワーへのアプローチを通じて、ブランドと顧客との間に強い結びつきを構築することにも注力しました。投稿後のユーザー閲覧データなどに基づいて、投稿の反響を定期的に分析し、戦略を柔軟に調整することで、ターゲットとの関係を最適化しました。

結果新商品のマーケティングが成功し、プロジェクトの範囲は拡大されました。

その後、新たに運営する他の8つのInstagramアカウントへ支援を拡大していきました。店舗、ブランド、個々の商品ごとに特化したアカウントで、プロ人材はそれぞれのアカウントが直面している固有の課題と目標を理解し、今後の進め方や投稿内容などについてのPR戦略を組み上げていきました。

この段階では、それぞれのアカウントに紐づいている顧客層に対する細分化されたアプローチと、現状のブランディングを保ちながら各アカウントの個性を際立たせるという複雑な支援となりましたが、プロ人材のスキルを発揮しながら、投稿などを通じて個性を際立たせていきました。

直面した課題とその克服

このプロジェクトでは、支援を進めていくにあたって社外、社内で4つの課題に直面しました

最初の大きな課題は、商品を通して企業が伝えたいメッセージと顧客がSNS上で求める情報との間のギャップを埋めることでした。

商品需要のある顧客ニーズと関心を深く理解することから始め、ブランドのメッセージを顧客が関心を持つコンテンツに組み込むことで、ブランドと顧客のギャップを埋めていきました。また、投稿内容の企画段階で、フォロワー層を研究し、購入をしてくれる顧客をいかに増やしていくかという点に着目をしながら、フォロワーからの反響を高めていきました。

第二の課題は、投稿に対するユーザーの反応率でした。

SNSアカウントを運営するにあたり、単にフォロワー数を増やすだけではなく、質の高い反応を生み出し、ブランドへの忠誠心を築くことが重要でした。

エンゲージメントがコンテンツタイプがどのようなものなのか、ハッシュタグの人気投稿にどのようにして乗るのかなどを定期的に分析しました。研究を重ねながらデータ分析を行なったことにより、事前に定めていた戦略を柔軟に調整しつつ、質の高いコンテンツ制作に注力することができました。

また、社内のリソース配分も大きな課題でした。SNS運用を効果的に行うには、専任のスタッフや十分な時間が必要ですが、特に多くの企業では別業務と兼任で行なわれていることが多く、SNS運用のリソースが限られている場合が非常に多いという現実があります。

そこで、企業の内部リソースを最大限に活用するために、社内の既存スタッフを教育し、自分たちのリソースで出せる効果を最大限発揮できるように定期的なSNSのミーティングにおいて、戦略や運用方法、アドバイスを重ねました。

そして、現状のリソースに加えて、反響を増大させていく為に、プロジェクト期間中には、SNS専任社員やアルバイトスタッフを採用し、SNSプロジェクトを加速させていきました。

最後に、課題としてあがったのが経営層とのコミュニケーションでした。プロジェクトの初期段階で、経営者から直接、インスタグラムが必要な理由やSNSの意義について、深くコミュニケーションを取りました。

特に、東京・名古屋・大阪・福岡に実店舗を持つ同社ですが、社長はオフラインを超えたオンラインの重要性を、以前より課題を感じておりました。自分たちのブランドを場所を超えて伝える場としてSNSの意義を感じており、SNSプロジェクトについても、オンライン上で接客していると思いながら、担当者に進めてもらいたいと思っていました。

プロ人材がその想いをしっかりとヒアリングした上で、経営目線に立ちプロジェクトを進めることで、担当者ベースでもSNS更新がただの作業とならないよう、本質的な成果を見据えて取り組むことができました。

最終的な成果、現状

プロジェクトを通じて、ブランド認知度とPR効果で著しい向上を実現することができました。

プロ人材による専門的なアドバイスと戦略的な実行により、インスタグラムアカウントは9か月の新商品PRに特化したSNSマーケティング支援でフォロワー数を0から5,000人以上に増やすことに成功しました。商品のターゲットとなる顧客層を研究し、ブランドメッセージを効果的に伝えることができた結果として現れています。

プロジェクトの拡大に伴い、実店舗、ブランド、個々の商品に特化した計9つのアカウントも同様に、フォロワー数の増加とユーザーからの反響につなげました。それぞれのアカウントを通じて、それぞれの製品の特徴やおすすめポイントなどを効果的かつ効率的に訴求することができました。

SNSを通じて高められたブランドの認知度と商品への関心向上が、実店舗とオンラインショップの両方での売上増加に直結しました。特に、SNSで話題となった商品は、顧客からの高い需要に応える形で、たびたび在庫切れとなるほどの人気が出ました。単に短期的な目標を達成することに留まらず、長期的な顧客ロイヤリティとブランド価値の構築に大きな効果を発揮したのです。

また、プロ人材からの知識とノウハウを社内内製化していくことで、社内でSNSマーケティングのスキルが向上し、社内リソースだけでも、効果的なデジタルマーケティング戦略を立案し実行できる体制の構築を実現しました。

このプロジェクトはSNSにおける反応から売上に繋げることをPRのゴールに置きつつ、不足していたSNSの運用、戦略立てのスキル、ノウハウの社内内製化をすることを目標に支援を進めていきました。

この記事が、SNSを活用して今後自社商品をアピールしていきたい企業様、これからSNSにおけるPRを行っていきたいが、社内で進め方に迷われている企業様のご参考になれば幸いです。

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