【プロジェクトレポート】採用難の業界における、成功につながるための人材採用・組織開発戦略とは

プロジェクトの背景と経緯

今回ご紹介する企業様は、鳥取県で自動車のリサイクル、自動車の中古部品・資源の販売を行っており、山陰地方において多数の車のリサイクル実績を誇るなど高い実績を有しています。

しかしながら、人材採用の側面では業種柄ネガティブなイメージが先行してしまっており、若い層の採用と将来的な人手不足に課題を感じていました。

同社は新たな人材の確保を達成するため、採用活動の見直しを行い、これからの企業を担う若手レイヤーの採用をより多く推し進める必要がありました。今回弊社では、上記の課題に対し、外部人材活用プロジェクトを活用することで課題の解決を行うプロジェクトを発足させました。

マッチング人材

今回のプロジェクトでは、大手人材系で採用/組織コンサルティング、新規事業開発、事業再生などを経験し、スタートアップ2社では経営企画や人事責任者を経験した渡部様に参画していただきました。

渡部様は、経営視点からの組織開発を行い、内面から魅力的な企業へご支援をすると同時に、会社全体のモチベーションを上げて、採用活動を行うことができるプロ人材です。

現在は経営/事業/組織を支援する会社を経営しており、経営の視点から人事採用コンサルティ ング、組織戦略、営業戦略、事業戦略において幅広い知見を有しています。

具体的なプロジェクトの進行

プロジェクトは、企業の人材採用活動を成功に導くため、採用戦略と企業文化の再定義を目的としました。最初のステップでは、人材採用において必要な組織の強みや、あるべき組織/人材、さらに採用ターゲットを可視化するべく、企業の内外の現状分析が行われました。主に社内ワークショップの実施、また社員へのアンケート調査などを実施しています。
ワークショップでは、社員が直接参加し、自社の価値観、魅力、そして改善点について意見交換が行われました。これにより、社員一人ひとりが企業文化に対する理解を深め、今後採用をしていくターゲットに対する共通の認識を持つことができました。

また、この過程で集められた情報は、企業が外部に向けて発信するメッセージの根拠として、社員と新たな仲間を見つける採用活動の方向性を定める上で重要な役割を果たしました。プロ人材は、これらの情報を基に、社内の意識統一を図りながら、企業の魅力を外部に伝えるための戦略を策定しました。

組織を可視化することで得られた洞察を基に、経営理念、事業理念、行動指針を再定義していきました。
この新たな基盤の上に、採用戦略が構築され、実際の採用活動、活動をして気づいた改善点などの修正へと移行しました。

採用戦略は特に若年層をターゲットとした施策を重点的に考えました。具体的には、採用媒体プランニングやホームページの作成など打ち手の検討と実施を行なっています。

採用プロセスの中で、特に注力したのは、企業のミッションやビジョンを候補者に伝え、共感を得ることでした。このプロセスを通じて、企業様は、採用戦略を大きく変革し、企業文化の再定義を図ることができました。こうした一歩ずつのアプローチにより、人材獲得のための新しい道を切り開き、現在もより強固なものにするために支援を継続しております。

直面した課題とその克服

これらの決定には、経営層のみならず実際に働いている社員の声を反映させ、そして理解を得ることが必要不可欠になります。そのため、今回のプロジェクトでは、必要に応じて人事社員も巻き込むような形でミーティングなどに参加してもらいました。

現場の意見を積極的に取り入れることで、一方通行ではないコミュニケーションを意識してプロジェクトを進めました。

こうして、社員一人ひとりのプロジェクトに対する関心が高まり、自らの業務や役割を通じてプロジェクトに貢献する意欲が向上しました。
社員それぞれがプロジェクトを「自分ごと」として捉えるようになったことで、チーム全体のモチベーションが向上し、プロジェクトの進行がよりスムーズになりました。社員間での意見交換なども行われ、プロジェクトの質の向上にも寄与しました。

社員一人ひとりの積極的な関与と貢献によって、プロジェクトは順調に進行し、計画された目標に向かって大きく前進することができました。採用活動を活発化させるためには、社員間の意識の統一と双方向のコミュニケーションの強化がこのプロジェクトにおいて非常に重要だったのです。

最終的な成果、現状

このプロジェクトを通じて、企業様のミッション、ビジョン、バリューの明確な定義と可視化を実現しました。

社員一人ひとりの価値観、目指す働き方、報酬への期待、企業理念との一致度、そして共に働く仲間への共感など、従業員の内面的な動機付けや業務に対する満足度に関わる多岐にわたる要素を明らかにすることができました。

また、企業ウェブサイトや採用資料において、企業文化や働きがいが具体的に示されたことで、新たなミッションやビジョンに共感する若手層の応募が増加するなど、採用活動においても良い効果が生まれました。

現在も、新たに定義された企業理念と採用戦略を軸に、持続可能な成長を目指しています。プロジェクトによって確立されたミッション、ビジョン、バリューの明確な定義は、社員の日々の業務や意思決定の中でも生きており、社員一人ひとりが企業の将来に対して積極的かつ自信を持って貢献しています。このように、プロジェクトは企業様にとって、将来に向けた新たな基盤となりました。

この記事が、採用募集を出しているがなかなか募集が集まらない企業様、今後の採用ターゲットを決めることに悩まれている企業様のご参考になりましたら幸いです。

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