【イベントレポート】 長崎友輪家×YOKKE高松 2地域MEET UP in 横浜 第21回ワーケーションMEET UP開催

はじめに

6月14日、香川県高松市のオンラインコミュニティ YOKKE高松が横浜でコラボイベントを開催しました。
今回は初めての試みとなる、オンラインコミュニティ同士のコラボイベントです。
お相手は長崎県公認のLINEオープンチャット「長崎友輪家 (ながさきゆーりんちー) 」。長崎友輪家とは、長崎県内外の関係人口の創出・拡大を目的に生まれた、 長崎県公認のオンラインコミュニティです。オンラインを通じて多くの人たちが気軽に長崎とつながれる場を提供し、地域と人を結ぶ新しい形の「関係人口」を育んでいます。今回は、そんな長崎友輪家とYOKKE高松が手を取り合い、横浜という第3の地で初めてのリアルイベントを共同で開催しました。オンライン発のコミュニティがリアルな場で交差し、新しいつながりや気づきを生んだ1日をご紹介します。

長崎友輪家について:https://nagasaki-iju.jp/useful_info/yurinchi/

長崎の色 高松の色

コミュニティとひとことで言っても、その成り立ちや運営スタイル、雰囲気は地域によってさまざまです。

長崎友輪家では、LINEの「オープンチャット」を活用しています。日常的に使っているLINE上で完結するため、気軽に情報交換や会話がしやすく、コミュニティ参加へのハードルが非常に低いのが大きな特徴です。ニックネームでの参加も可能なため、ちょっとした雑談から深い話まで、自由な空気感が魅力です。


一方、YOKKE高松では「Slack」を利用しています。Slackではチャンネルごとにテーマや話題を分けて会話ができるため、参加者が関心のあるトピックに集中してやり取りができます。どちらのコミュニティにも良さがあり、地域や目的によってうまく活用されている印象です。
今回のように、異なる特徴を持ったコミュニティ同士が出会い、互いに交流し合う機会は、地域間交流の新たな可能性を感じさせてくれました。

ご縁がつないだイベント

このイベントのきっかけは、YOKKE高松の現地コミュニティマネージャーが、長崎友輪家のイベントに参加したことから始まりました。イベントの中で、運営スタッフ同士が互いのコミュニティの活動を紹介し合う機会があり、「関係人口」という共通のテーマから意気投合。「せっかくなら、なにか一緒にやってみよう!」という自然な流れで、コラボイベントの企画が生まれたのです。
そこからは驚くほどスムーズに準備が進み、会場もすぐに決まりました。その背景には、もともと長崎友輪家内で横浜でのMeetUp開催を希望する声があったこと、その反応を見たメンバーの中に、今回の会場となったスタッフと御縁のある方がいらっしゃり、関内(横浜)と長崎との架け橋になればと快く会場をお貸しくださったという経緯があったのです。「横浜で高松と長崎のコミュニティがコラボイベントを開催する」という状況は、一見、不思議に感じる組み合わせながら、むしろ「関係人口」をテーマにしたコミュニティならではの柔軟さと広がりを表しているようにも感じます。

人と人とのつながりが新たなつながりを呼び、開催地が決まり、イベントの実現へつながっていく。その偶然の重なりは、まさにオンラインコミュニティの醍醐味なのかもしれません。「ご縁」が重なっていくことで、地域を超えた価値ある出会いが生まれていくのです。

 期待と緊張の初コラボ

当日は、登壇者を含む長崎と高松のコミュニティメンバー、そして各地域、コミュニティに興味のある方々が横浜に集まりました。いつもとは少し違った会場の雰囲気に期待と少しの緊張を抱きながらも、記念すべき初のコラボイベントが開催されたのです。

お互いの土地の魅力を知ってもらうために、長崎と高松それぞれの特産品が会場に持ち寄られました。食を通じて地域を知るきっかけにもなり、参加者同士の会話も自然と弾みます。イベントは、各コミュニティの紹介からスタート。

その後のパネルディスカッションでは、「関係人口って何だ!?長崎友輪家&YOKKE高松を楽しむ人が求める多地域交流」というテーマのもと、横浜・長崎・高松にゆかりのある3名が登壇しました。
「関係人口として地域に関わるとはどういうことか」「移住や多拠点生活をするなかで何が求められ、どう地域と関係を深めていくのか」。参加者の皆さんは真剣な表情で耳を傾け、時に笑い声もこぼれるような温かいセッションとなりました。

続くライトニングトークでは、地域に関わりながら暮らす人々が、自身の体験やその地域の魅力を続々と発信。中でも印象的だったのは、長崎県友輪家側のゲストのお話です。なんと初めて長崎に訪れた際に「直感でここに住みたいと感じた!」と、即決で家を購入されたそうです。海辺の景色が毎日の癒しになっているというその暮らしぶりは、多くの参加者に新しい暮らし方のヒントを与えていました。


最後にコラボイベントならではの企画として、3地域の「意外な共通点」を探すワークショップを実施。「港町であること」以外の共通点として、「麺文化が根付いている」というユニークな共通点も発見し、会場は和やかな笑いに包まれました。

交流会とその先へ

第2部では、会場を移しての交流会へ。せっかく横浜で開催されたということで、横浜周辺に詳しい長崎友輪家メンバーに会場を押さえていただき、中華料理を囲みながら地酒とともに語り合うひとときは、第1部とはまた違ったリラックスした雰囲気を感じました。
第1部で語りきれなかった話題や、地域にまつわるエピソードなどが次々に飛び出し、会話は尽きることなく続きました。そしてその盛り上がりは、なんと2次会へと続くことになったのです。
オンラインでは味わえない、リアルな場だからこそ生まれる空気感や出来事、コミュニケーションなど、ひとつひとつが、新たな関係人口のきっかけになっていくのかもしれません。

オンラインからリアルな楽しさへ

YOKKE高松では、今後もオンライン・リアルの両方を活用しながら、高松の魅力を発信していく予定です。
まもなく開催されるのが、「琴電サイコロ旅と商店街ダーツの旅in高松」。実際に現地を巡りながら地域を知り、人と出会うこのイベントも、オンラインコミュニティで育まれた関係性があってこそ実現しています。
オンライン上で交わされる何気ない会話が、やがてリアルなイベントにつながる。このようにオンラインとリアルが循環することで、コミュニティは活性化し、深いつながりが生まれていくのです。
今回のようなコラボイベントも、今後積極的に開催していく予定です。他地域のコミュニティとの連携を通して、新しい学びや気づき、そして「やってみたい!」を形にできる場を増やしていきたいと考えています。

おわりに

今回のイベントは、「地域を越えて、人がつながる」というオンラインコミュニティならではの可能性を感じる場でした。地域を愛する気持ちをベースに、それぞれの立場から関わる人たちが、共通の想いや目的のもとで出会い、語り合い、笑い合った1日はまさに「ご縁」が紡ぎ出したイベントとして参加者の記憶に残ることと思います。
YOKKE高松、長崎友輪家、そして横浜。それぞれの個性が交わることで、新たな出会いや次の企画のきっかけが生まれました。
これからも、地域に根ざしたオンラインコミュニティが多様な形で広がり、もっとたくさんの「つながり」が生まれていくことを願っています。

 

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