10/17(木) 『複業×ローカル』の社会性と収益性を考える座談会レポート

10/17(木)の夜、「『複業×ローカル』の『社会性×収益性』を考える座談会」を東京・品川にある「ザ・パークレックス 天王洲[the DOCK]」にて開催しました。

今回のイベントは、議論というフラットでポジティブな対話でつながるコミュニティ『議論メシ』とGoing・Going・Localのコラボイベントです。議論メシメンバーと一緒に『複業×ローカルの社会性と収益性』について議論した様子をご紹介します。

まずは、場の目的設定と相互インタビュー

議論メシ主宰・黒田さんのファシリテーションのもと、今日のイベントの目的を改めて確認してから、3〜4名のグループに別れて「相互インタビュー」。1人の持ち時間は3分。名前、今取り組んでいる活動、私と地域との関わりの3点を話した後は、同じグループの人からインタビューを受けながら自己紹介を深めていきます。

経営コンサルをやりながら複業でゲストハウスの立ち上げを進めている人や、IT・人材業を経て人材労務コンサルタントとして独立した人、都内のITエンジニアを全国の中堅企業へ紹介する事業を立ち上げた人など、様々な切り口で地域と関わりのある方が集まりました。

相互インタビューの様子

課題定義:複業×ローカルの社会性と収益性

相互インタビューの後は、議論に向けてGoing・Going・Localの基本情報と今回の議論テーマについて代表取締役社長 田中 祐樹から説明していきます。株式会社トレジャーフット 代表取締役社長 田中 祐樹

Going・Going・Localは、「新しい働き方を創造し、地場産業の未来を作る。」をテーマに、2019年4月に開始した人材シェアリングサービスです。首都圏在住・副業OKなスキルある人材と課題を抱える企業、特に地場産業や2代目社長で頑張っている企業に紹介していく、まさに首都圏とローカルを仕事でつなぐ『どこでもドア』のような存在をを目指しています。

「複業×ローカル」は、とても社会性が高い事業である一方で、本当に助けが必要な地域や企業ほど助けを呼ぶ余裕がない(=収益性が低い)という課題があります。

課題はあるものの『複業×ローカル』は今後とても可能性がある分野であることは間違い無いので、社会性と収益性のバランスを保ちながら、もっと多くの人にサービスを届けるためにはどうしたら良いかを議論メシのメンバーと一緒に探っていく、今日はそんな場所にしていきたいと話す田中さん。

議論に向けて参加者から質問もたくさんでました。

グループディスカッション開始

基本情報をインプットした後は、2つのグループに分かれて議論を進めていきます。「社会性と収益性」と言ってもまだまだ議論テーマが広いので、より具体的に議論してみたいテーマを各自考えてグループ内でシェア。その中から最初の議論テーマを決めていきます。

私が参加したグループのテーマは「ターゲット選定」。
社会性と収益性のバランスを考えた上で、クライアントになる企業と実際にワークする複業キャスト、それぞれどんな企業・人をターゲットに動いていくべきか議論を深めていきます。

議論の中で出てきたアイディアの一部を抜粋してご紹介します。

▼アイディア①
新しいことに挑戦したい、現状を変えたいという強い想いを持っている企業に対して、Going・Going・ Localで複業キャストを活用するとどんなことが起きるのか、企業のビジョンに沿ったサクセスストーリーを作って提案する。

▼アイディア②
広く浅くではなく、1社を深掘り。Going・Going・Localを通して圧倒的に成長した1社を作る。

▼アイディア③
1社1社営業をかけるよりも、セミナー形式でそもそも外部人材の活用についての情報提供と課題の棚卸しをセットにした方が良いのでは?

▼アイディア④
複業する側にも、いろんなレベル感がある。これから始めたい人をターゲットに最初の一歩を伴奏する支援も必要。人によっては報酬はお金ではなく、実績や人脈かも?

そして前半の議論を踏まえ、後半でさらに深掘りしたいテーマを各グループから発表。

◾︎後半のディスカッションテーマ
1.営業のメインターゲットを考える
2.特定の1社を設定し、そこから何ができるか深掘りしてみる

私は特定の1社を設定しそこから深掘りをするグループへ。今担当している山梨県のワイナリーについて、取り組みを紹介しながら、そのワイナリーが圧倒的に成功するためのアイディア出しを行なっていきました。

そしてディスカッションの最後は、今日の学びを各自紙に書き出してシェア。
参加者のみなさんからいただいた学びの紙は、1つ1つ丁寧に代表の田中さんの手元へ届けられました。

イベントを終えて

今回のイベントは、議論メシの黒田さんと1対1でお話しする機会があり、そこで私の近況報告をしたことがきっかけで開催にいたりました。

そしてありがたいことに10名を超える議論メシメンバーの方々にご参加いただき、新しいアイディアや営業の工夫、これから進むべき道のヒントが見つかるとても濃厚なイベントになりました。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

辻 麻梨菜

辻 麻梨菜 (Going・Going・Localマネージャー 兼 地域活性プランナー)

山梨県北杜市白州町出身。母校の統廃合や地域のお祭りの廃止・縮小など、リアルな現実を目の当たりにし、「地元に恩返ししたい」という想いから2019年4月から東京と山梨の里帰り二拠点生活を開始。新しい働き方・暮らし方を実践しながら、同じように「地域と関わるきっかけ」を探す人と地場産業を繋ぐ「Going・Going・Local」のマネジャーとして、山梨営業・キャスト面談・サービス設計・イベント企画・メディア運営など、あらゆる業務を担当。複業でライターやコミュニティビルダー、地元・白州町の未来を考える『白州2050』など、様々な切り口で挑戦中。

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