イベントレポート:6/25(木) withコロナを生き抜く経営戦略#5 モールのポテンシャルを最大限活かす3つのポイント

6/25(木)、「withコロナを生き抜く経営戦略」の第5回目として、株式会社ユニイク 代表取締役をとしてご活躍されている永井 貴博様をゲストにお迎えして「モールのポテンシャルを最大限活かす3つのポイント」セミナーを実施しました。

◾︎今回のイベント登壇者プロフィール
永井 貴博
株式会社ユニイク 代表取締役
早稲田大学商学部卒業後、大手旅行会社を経て、2006年楽天株式会社入社。楽天市場事業にてコンサルタント職に従事し、年間売上最大のショップオブザイヤー店舗を同時に6店舗輩出。世界各国の関連会社を含む楽天グループ1万人以上から1人選ばれる楽天グループ総合MVP第1位を受賞。13年9月楽天株式会社退社。「いいものを持っているのに言語化・可視化していないだけでの理由でバリューが創出されない」ことを社会課題と捉え、教育先進国オランダへの短期留学を経て、2013年株式会社ユニイク設立。企業や商品が持つ良さを引き出し、言語化・可視化・映像化することで価値を生み出すWEBマーケティングで認知拡大、売上拡大支援を行う。プロモーション戦略は立案から実行まで、期限を設定したプロジェクトマネジメントを上場企業、中小企業まで幅広く行う。

永井様の体感値では、8~8.5割のネットショップは赤字。それも商品が悪いのではなく、いいものを持っているのにも関わらず、言語化・可視化しないことで価値にならず赤字になっているそうです。
それを前職で実感したからこそこそ、そんな状況を変えるため、「いいもの引き出して伝えて人を動かす」ということを実施されている永井様。今回は、そんな永井様のセミナーを受けて、実際に役立つポイントや注意点などをまとめていきたいと思います。

成功プロセスの原理原則

最初に、成功プロセスには原理原則があり、必ず以下のようにプロセスが進行していきます。

ネットショップは、必ず階段状に成長していく
 横ばいの時期の数か月、ストンと上がる1か月を繰り返していきます。
 つまり、きちんと準備をして飛び上がると、次はもう下がらないということです。

ネットショップにおける「顧客にとっての価値」を提供できれば売り上げは上がる
 顧客にとっての最大の価値は、
 「他ではなかなか手に入らないものが」
 「早く届く」
 「安く届く」
 ということ。これができればネットショップは売り上げあがっていきます。
 また、これをかなえようと思うとコストがかかりますが、今あるポテンシャルを活かす工夫をすることが大切だと永井様は仰っていました。

ポテンシャルを活かすテーマとして永井様があげてくださったのが下の12点です。今回は、この中から3つをピックアップして説明いただきました。

ポイント①いいから、出す

「いいから、出す」これはすなわち、「商品価値や自分の価値を自分で決めない」ということだといいます。
WEBショップは世界中が顧客であり、世界中の誰かひとりが価値を感じてくれたら、それだけで売れます。
多くの人の目に触れるためにも、複数のモールに横断的に商品を出すことも重要だそうです。
また、商品登録数と売り上げ規模は比例するため、出品数は多ければ多いほど良く、WEBサイトに載せていない商品がある人は「もったいない」。それこそがポテンシャルだといいます。

また、よく勘違いされがちなこととして、出店年次が高ければ売れるというわけではないそうです。
年次が高いほうが安心が生まれ、売れるような気がしますが…これは意外な情報でした。

ポイント②出したら、積む

同じ商品・同じ値段でも、他の数倍売れているショップってありますよね。その違いはなんだと思いますか?
永井様曰く、「積み重ねることが安心を生む」のだそう。売れていることの証明(お客様のレビューなど)を積み重ね、それを可視化することでお客様の安心を生むことができます。ここが、リアルとネットの一番の違いだそうです!

ポイント②想いでつながる

いまやっている活動を発信することはみなさん実施していますよね。
永井様は、ネットショップで差をつけるのは、「動機」と「ビジョン」だといいます。
どういうことかというと、「なぜそのサービスを始めたのかの動機」と、「どうなりたいのかのビジョン」(想い)までを表現したとき、人には応援・共感が生まれるのです。
そして、人は応援したくなったり、共感を感じたサービスを購入してくれるため、結果的にうまくいく=売れることになるのだといいます。

イベントを終えて

いかがでしたでしょうか。永井様のお話は、本質的で、いますぐ活かせるような実践的なお話しばかりで、すぐにでもネットショップを始めたくなる方や、今のビジネスに照らし合わせた質問が続出。質問コーナーでは時間内にこたえられない質問が出たりと、次への実践が生まれる、実りある時間でした。

今後も多様なテーマでオンラインセミナーを随時開催していく予定ですので、ご期待くださいませ。

中神 早紀

中神 早紀 (クリエイター)

国際教養大学を卒業。大学時代リトアニアに交換留学し多様な国出身の留学生と関わりを持ち、豊かな個性を持つ人々に出会う。帰国後、日本と海外の豊かな資源を持つ人同士がつながる世界の可能性を見出す。語学のほかにツールを手に入れたいと思いIT企業に入社。システムエンジニアとして勤務。趣味で始めたカメラで、カメラを通して世界を切り取ることの面白さに夢中になり、これが知らない世界を伝える手立てになると気がつく。2019年10月トレジャーフットの一員となり、豊かな資源を持つ人同士が繋がることによって生まれる創造の可能性を広げていきたいと思い、活動中。

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