イベントレポート:5/14(木) withコロナを生き抜く経営戦略#2「お客様に繋がる・売れるECサイト構築」

5/14(木)、「withコロナを生き抜く経営戦略」の第二回目として、現在日本ECコンサルタント協会で客員教授を務めながらWebマーケティング支援をされている斎藤 賢治さまをゲストにお迎えして「お客様に繋がる・売れるECサイト構築」セミナーを実施しました。今回は、当日の様子をご紹介します。

◾︎今回のイベント登壇者プロフィール
斎藤 賢治(さいとう けんじ)
徳島県徳島市生まれ、60歳。大学卒業後、CM制作会社、アサヒビールにて勤務、その後夫婦で140日間世界一周のバックパック旅行後、1995年、徳島で家業の食品問屋を承継。1997年より家業からスピンオフする形で製菓製パン材料器具販売の「cuoca(クオカ)」起業。ECサイト・店舗・卸販売・レッスンスタジオとオムニチャネルを実践し、全社売上32億円、EC単体で年間売上20億円(受注件数35万件)まで成長させ2017年に売却。現在は食品全般の商品開発や売れるECサイト構築、Webマーケティング、物流、オムニチャネルなど一気通貫で支援中。
▼インタビュー記事:ほぼ日刊イトイ新聞内「社長に学べ」
http://www.1101.com/president/saito/index.html

斎藤様は徳島の家業である製菓製パン材料小売りを1997年に始められ、「県外にも需要があるのではないか」と感じたことで1998年にネット通販を始められたそうです。1998年といえば、まだGoogle、Yahoo、楽天なども存在しなかった時代。まさに、ネット通販の先駆者のような方です。そんな斎藤様の長年の経験から、お客様に繋がるECサイトはどのようなサイトなのかを伺いました。今回は、その中でも印象的だった点をご紹介します。

お客様目線で、親切なサイトを。「わかりやすく」「シンプル」に。

まずなによりも、お客様目線なくしては、お客様に繋がるECサイトにはなりません。

・この商品でよいのか?
・送料はいくらかかるのか、いつ届くのか?
・個人情報記入の手間はどのくらいかかるか?

など、お客様が購入の際に気になる点は、わかりやすく、なるべく手間にならないように示してあげることが重要です。斎藤様曰く、「こういったバケツの穴をすべてふさいであげる」ことがお客様にとって親切なECサイト作りには欠かせないと言います。

具体的な解決策としては、下のようなものを挙げられていました。

・この商品でよいのか?
 ➡複数の写真を示す、レビューを表示させる等

・送料はいくらかかるのか、いつ届くのか?
 ➡送料と届け日をわかりやすく明示する等

・個人情報記入の手間はどのくらいかかるか?
 ➡amazonペイを導入する等

とくに、現代ECサイトを利用する環境はほとんどがスマートフォンのため、小さな画面で情報を得やすいように、とにかく「わかりやすく」、「シンプル」というのがECサイトにおいて大切だということでした。

モール型ECサイトか、自社ECサイトか?

ECサイトには、アマゾン、楽天、Yahooのようなモールに商品を出す方法と、自社ECサイトをつくる方法がありますが、これには目的の違いがあるそうです。

モール型ECサイト:知名度を上げたり、運営側がイベントやキャンペーン(お買い物マラソンなど)を開催するので売れやすい。

自社ECサイト:Web上にある自分の店舗のようなもの。自社の魅力を知ってもらえる。ファンをつくる場所。顧客リストを得ることができる。

「なんとなく売れそうだから」というような目的意識ではなく、これらの違いを知ったうえで、目的に沿ってECサイトを運営していくことが重要だと感じました。とくに、自社ECサイトにおいてはファンになっていただけるお客様を得やすいということは印象的でした。長く応援していただきながら活動をしたい場合は、自社ECサイトという軸を持っていくのが大切になってきそうです。

Zoom内でのグループワーク

さて、今回もZoom内でグループに分かれセミナーの感想、セミナーを受けて斎藤様に質問したいこと等の話し合いを行いました。話し合い後、各グループから質問が出たのですが、多くの方がECサイトに対して感じているであろう質問もいくつかありましたので、ここで紹介させていただきます。

質問:カメラマンをしていますが、いままではお客さんのもとに出向いて撮影をしていました。ECサイトをこれから立ち上げようとしていますが、これからどのよう販売していけばよいでしょうか。

➡デジタルデータはお金になりにくいので、お客様の写真データを預かって、なにかできたらいいですね。加工のサービスとか技術アドバイスできたらおもしろいかもしれません。

質問:今作ろうとしているECサイトをどこに頼めばいいか迷っています。

➡まず、値段が安いから、という理由で頼むのだけはやめたほうがいいです。売れるECサイトを作る技術はWEBサイト作りとは畑が違うので、専門の方に頼むべき。また、ECサイトは作った後が勝負です。お店と同じで、日々手を入れて、改善をしていく必要がある。作った後も、一緒に伴走してくれるような業者さんがいいと思います。

質問:食品のECサイトを作る場合、例えば和菓子など、賞味期限の短い食品をECサイトで売りたい場合はどうしたら良いでしょうか?

➡それは商品開発に取り組むしかないです。けれど、賞味期限が短いというのはある種、良い特徴。「賞味期限が短いものは店舗で買ってください」等、PRすると良いのではないでしょうか。

イベントを終えて

このコロナ禍で、ECサイトへの関心や、ECサイトの重要性が益々が高まっていくことが感じられたイベントでした。今回のイベント参加者の皆様からは、「購入までの離脱率がどのようにして起こるのかを聴けて勉強になった」や「ECサイトはただ作ればよいというものではないということがわかったので、知見を深めていきたい」、「ECサイトは実店舗と同じというのがとても響いた。大変勉強になった」等の感想をいただき、必要な情報を得ることができた方が多かったように感じました。

また最後のグループワークでは、まさに今ECサイトを作ろうとしている方や、運営している方々からたくさんの質問が出て、生きた議論がされているのが印象的でした。

今回も東京以外の様々な地域から参加してくださる方も多く、地方の地場産業や中小企業の皆さんを応援するGoing・Going・Localの目的にも叶ったイベントだったのではないでしょうか。

今後も、今必要とされている情報をお届けするために、引き続きオンラインイベントを開催していきますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

中神 早紀

中神 早紀 (クリエイター)

国際教養大学を卒業。大学時代リトアニアに交換留学し多様な国出身の留学生と関わりを持ち、豊かな個性を持つ人々に出会う。帰国後、日本と海外の豊かな資源を持つ人同士がつながる世界の可能性を見出す。語学のほかにツールを手に入れたいと思いIT企業に入社。システムエンジニアとして勤務。趣味で始めたカメラで、カメラを通して世界を切り取ることの面白さに夢中になり、これが知らない世界を伝える手立てになると気がつく。2019年10月トレジャーフットの一員となり、豊かな資源を持つ人同士が繋がることによって生まれる創造の可能性を広げていきたいと思い、活動中。

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