今年度から新たにスタートしたイベント、「MEET UP!“TERAKOYA”」が10月24日、佐賀市のSAGA CHIKAにて開催されました。本イベントは「スキルの地産地消」を目指し、起業・複業を志す方々が集い、ビジネスチャンスを拡大する場として企画されています。人と企業が出会える場所として、「SAGA Smart Terakoya」を知っている人も知らない人も交流を深め、新たな繋がりを作ることを目的としています。
イベントは、資金調達セミナー、チャレンジピッチ、カンパイ大交流会の三部構成で行われ、熱量溢れる時間となりました。
今回の記事では、そんなイベントの様子をレポートとしてお伝えします。
第一部:資金調達セミナー
第一部では、起業に特化した情報を提供する資金調達セミナーが開催されました。講師は弊社代表取締役の田中が務めました。今回は田中自身の起業経験を踏まえた、日本政策金融公庫や信用金庫の活用法、助成金・補助金の選び方など、具体的な資金調達の方法をわかりやすく解説しました。
このセミナーは「これから起業を進めたい」「起業に興味はあるが、どんなタスクがあるか分からない」というビギナー向けの内容です。これから起業を人生の選択肢に入れる際、資金をどのように生み出すのか知らない方にとっては、非常に具体的な例を知ることが出来る空間になりました。SAGA Smart Terakoyaの受講生も、通常の講座では聞けない具体的な資金調達の話に熱心に耳を傾けていました。
参加者からは、「資金調達についての具体的な方法を知ることができ、自信がついた」「田中さんの体験談が非常に参考になり、起業へのハードルが下がった」といったポジティブな声が多数寄せられました。
第二部:チャレンジピッチ
第二部では、起業・複業を目指す方々による5分間のプレゼンテーション「チャレンジピッチ」が行われました。今回は3名の方が自身のビジネスアイデアや自己PRを発表し、審査員からフィードバックを受けました。
●中沢さん:現職の退職が決まり、今後は法人化・起業を進める予定です。起業にあたり、自身のビジネスアイデアについて情熱的にプレゼンテーションを行い、具体的な事業計画を共有しました。
●富安さん:ミュージシャンから公務員を経て、現在はフリーランスのLP専用デザイナーとして活動しています。これまでの豊富な実績や、今後展開したいブランディング支援のパッケージプランについて、具体的な例を交えて発表しました。
●羽白さん:挑戦したい人を後押しできる場づくりを目指し、キャンプ場でのソフトコンテンツ運営やお茶の事業展開など多彩な経験を持っています。これまでの活動を通じて培った場づくりについてのビジョンを発信しました。
今回のピッチは順位を付けるコンテスト形式ではなく、審査員が伴走者として事業をより良くするための建設的なフィードバックを行う形式でした。ハイレベルな資料と熱意あふれるプレゼンテーションは、参加者全員にとって非常に刺激的な時間となりました。
他の参加者からも「高いレベルのプレゼンに刺激を受けた」「自分も5分で考えをまとめて発表できるようになりたい」といった声が上がり、1人5分という短いプレゼンから大きな学びを得ることが出来たようです。
第三部:カンパイ大交流会
第三部は「カンパイ大交流会」と題し、参加者同士が自由に交流を深める時間となりました。参加者は事前に用意された「カンパイ交流カード」を活用し、自身のプロフィールや繋がりたい人、自分の得意分野を共有しています。例えば、「Pythonについて話せます」「ECサイトに詳しいです」など、具体的な情報が共有されました。
当日は、壁に貼られた交流カードを見たり、写真を撮ったりしながら、普段話す機会のない人とも積極的にコミュニケーションを取ることが出来る時間となりました。
交流会は予定時間を40分オーバーするほど盛り上がり、参加者からは「普段話せない人と深い話ができて良かった」「ピッチを聞いて話しかけるきっかけができた」といった感想が寄せられました。お酒を片手に、和やかな雰囲気の中で交流が進み、ピッチを行った方々もその内容を基に新たな議論や協業の可能性を探る場面が多く見られました。
NPOで起業支援をしている方からは「これほどの熱意を持った方々が佐賀にいるとは思いませんでした。まだまだ出会えていない面白い人々がいると感じ、今後の活動に大きなヒントを得られました」という感想を頂戴しています。
さらに、Terakoya受講生の方からは「普段よりも起業色が強いセミナーやピッチの場が、アウトプットの良い機会になり非常にありがたかったです。資金調達について具体的に知ることができ、起業への一歩が踏み出しやすくなりました。新たな視点が広がり、良い刺激になりました」と、自身の成長に繋がる一歩を踏み出せたという声を聞くことが出来ています。
まとめ
今回の「MEET UP!“TERAKOYA”」を通じて、「スキルの地産地消」の実現に向けた重要な一歩を踏み出すことができました。特に、「アウトプットの場の重要性を改めて感じた」との声が多く、講座で学んだことを総合的に発信する機会がこれまでなかったため、5分間で自分の考えをまとめて発表するピッチは大きな刺激となったようです。このようなアウトプットの場を今後も増やし、参加者の成長をサポートしていきたいと考えています。
また、今回は受講生や起業・複業を目指す方々が中心の交流会でしたが、今後は企業の方々にも参加いただき、新たなビジネス創出や接点の場としてさらに発展させていきたいと思います。佐賀に眠る可能性を引き出す場として、次回以降も開催を進めていく予定です。