2025年2月21日、株式会社トレジャーフットの佐賀支店開設を記念したイベントが佐賀県内で開催されました。本イベントは、これまで事業に関わってくださった皆さまや地域の方々へ感謝の気持ちを伝え、トレジャーフットのビジョンや事業内容を改めて共有する場として企画されました。本記事では、トレジャーフットがなぜ佐賀県に支店を開設したのか、その背景と当日の様子、そして今後の展望についてお伝えします。
トレジャーフットと佐賀県の関係
佐賀県は、2020年より「SAGA Smart Samurai」「SAGA Smart Ninja」などの取り組みを通じて、IT・DX人材の育成に力を入れています。ITエンジニアにキャリアチェンジして佐賀県で活躍したい人やアナログな仕事をデジタル化して業務改善したい人が対象です。プログラミング・DXスキルを身につけてチャレンジしたい人を全面バックアップするオンライン講座です。
このような佐賀県の産業発展を支えるIT人材を育成する人材育成への熱意と、トレジャーフットが目指す「人を育て、スキルの地産地消を実現し、地域を活性化する」というビジョンがマッチしたことで、佐賀県への進出を決定しました。自治体とも連携しながら、地域で活躍する人材を育成する仕組みとして令和5年度「SAGA Smart Terakoya」を構築し、デジタルスキルを活かした「起業・複業」の実現に向けて、仲間と共に学び、実践する場を確立しました。
SAGA Smart Terakoyaの取り組みについてはこちら:https://treasurefoot.com/event_info/4287/
九州支店を佐賀県に開設した理由
九州全体を見渡す中で、トレジャーフットがあえて佐賀県を支店開設場所に選んだ理由は、佐賀県の人々のアクティブな姿勢と可能性に注目したからです。佐賀県は、地域活性化に対する意欲が高く、新しい挑戦を歓迎する雰囲気があります。SAGA Smart Terakoyaの受講生からも「自分のスキルを掛け合わせることで新しいビジネスアイデアが生まれた」「講座を通して自分のやるべきことが明確になってきていることを実感している」など、意欲的なコメントもあります。
イベントで社長の田中は、「全国的に佐賀県にスポットが当たることは少ないかもしれない。でも、だからこそこのピンチこそチャンスと捉え、佐賀からやっていこう、佐賀しかない!と思いました」と話してます。
また、トレジャーフットが推進するT理論のロジックモデルも提示しました。
T理論についてはこちら:https://treasurefoot.com/column/4223/
佐賀県でモデルケースとして実践し、現地の企業と連携して全国に展開していく戦略を描いています。この「佐賀モデル」の成功が、他地域にも波及することを期待しています。
会場で感じた佐賀への想い
当イベントでは、2部構成で実施しました。幸いなことに、参加希望者の方が多く会場が参加者でいっぱいになるほどの大盛況でした。
第1部では、佐賀の未来について語り合うトークやワークを実施し、地域の可能性や課題について意見交流を行いました。実際に、トレジャーフットの考えるT理論をもとに「あなたが創るT理論の未来!」についてワークを実施しました。
自分の持つスキルや経験、興味や関心を掛け合わせ、下記のような「佐賀のこの課題を解決したい!」「こんなことを一緒にしたい!」というアイデアを出してもらいました。実際にでたアイデアは下記のようなものです。
・「ITリテラシーをどの企業も高めていってIT活用が企業の戦略として、投資として導入できるような文化を作る」
・「佐賀にはこれがある!と言えるものを増やす。佐賀のいいところを発信する人を増やす」
・「複数のローカルを繋げ、相互に刺激あるような関係や場を作ってみたい」
また、各チームでは自身の考えを発表するだけではなく、メンバーの意見から地域を盛り上げるための意見を積極的に出し合っていました。佐賀在住の参加者からの意見はとても生々しく、佐賀県を盛り上げるための新たな発見に気付けた良い機会となりました。第2部では、軽食とお酒を楽しみながらの交流会を行いました。第1部で交流ができなかった地元の方々や同じ関心を持つ仲間とも気軽に語り合い、新たなつながりを生む場となりました。時間を忘れてしまうほどの盛り上がりとなり、名残惜しさを感じつつ急いで会場を後にする場面もありました。イベント自体が終了しても会場の外では、まだ参加者同士が交流をしていたり社員と共に語り尽くしたり……。参加者の皆さんの熱い想いを感じ、とても心を動かされました。
今後の九州支店構想
トレジャーフットの九州支店では、「T理論」をベースに、地場産業やまちづくり、DX人材育成などの事業展開を進めていきます。具体的には、以下の3つの事業を段階的に実施予定です。
1年目:外部人材活用事業
- 九州各地の金融機関と連携し、企業開拓を強化
- 佐賀県内外の優秀な人材が、地域企業と協力しながら新たなビジネスを創出する仕組みを構築
2年目:新たな人材育成事業「共走型コミュニティ」の展開
- 佐賀を拠点とし、全国に広がる共走型(共に学び・共に成長する)人材育成プログラムを実施
- 企業、自治体、教育機関と連携し、DX時代に対応した人材の育成を推進
2年目:コミュニティ事業の展開
- カフェを併設したコミュニティスペースを開業
- 企業・人材・住民が持続的に交流し、成長できる循環型のコミュニティを構築
1年目には、九州各地の金融機関と連携し起業開拓を行い外部人材活用事業を行っていきます。地場産業での複業実践プログラム「はたふり」や地方自治体との連携をし、関係人口創出や起業創業などの様々なテーマのプロジェクトに加え、実践型コミュニティやリスキリングといった人材育成事業を展開していきます。
2年目には、コミュニティ事業を推進していきます。街中にカフェ併設のコミュニティスペースを開業します。リアルな拠点として、その空間を中心に企業や人材、周辺にお住まいの方々が交流・成長できる循環型コミュニティを構築していきます。
佐賀1年目のスタート
佐賀県におけるトレジャーフットの九州支店開設は、単なる支店の展開ではなく、「地域と共に成長する」ための重要な一歩です。本イベントでは、地域の皆さんとともに佐賀の未来を考え、共走する場を持てたことで、改めて佐賀での可能性を実感することができました。今後、トレジャーフットは外部人材活用事業、人材育成、コミュニティ形成という3つの事業を軸に、さらに地域に根差した持続可能なビジネスモデルを構築していきます。特に、佐賀をモデルケースとした「T理論」の実践を進めることで、全国の地域活性化に貢献することを目指します。
今回の九州支店開設を機に、九州各地の企業や自治体をはじめ、地域に深く関わりながら佐賀発のイノベーションが全国へ広がる未来を創出していきます。 地域の皆さんとともに、新たな価値を生み出していけることを楽しみにしています。