トレジャーフット新メンバーを紹介する #入社エントリ藤木 陽編
富山県出身。首都大学東京卒業後、食品卸売会社に入社。お酒の営業担当として都内近郊の小売や空港免税店での酒類販売に従事。米国公認会計士の資格取得を機に、監査法人で新会計基準対応や業務改善プロジェクトを通じてコンサルティングを学ぶ。地域経済や雇用創出だけではなく、日本の文化でもある地場産業の発展に貢献したいと考え、トレジャーフットに参画。3児の子育てに奮闘中!
人をつなぐ営業からの学び
2009年、新卒で食品卸売会社に入社した私は、最初の3年間を物流部門に所属していました。物流センターの統廃合やシステムの導入などを主に担当し、会社の合併に伴う物流システムの統一など、プロジェクトベースで動く日々を送っていました。
全国各地を飛び回り、年間60回ほど飛行機に乗るほどの出張生活。今では想像もできませんが、張り付きで1か月、関西に滞在していたこともあります。
その後、営業職へ異動となり、東京支店で酒類を中心とした営業を担当しました。

量販店や空港の免税店などをクライアントに持ち、日々多くの取引先と関わる中で、モノを扱う営業の面白さと難しさを実感したのです。
営業はやはり人と人のやりとりが非常に多い仕事です。この経験は、今のトレジャーフットでの案件対応にも通じています。
新たな自分になるために
そんな営業時代、日々の多忙さに追われる中で、ふと立ち止まって将来を見据えることができていない自分に気づきました。このままでは自分なりの目標を実現するのは難しいと感じ、「何か手に職を」と思い立ち、米国公認会計士(USCPA)の資格取得を決意しました。会社の看板に頼らず、自分の力でキャリアを築いていきたいと決心したのです。
実際に勉強を始めてみると、想像以上に大変でした。通常の人の倍の時間がかかってしまい、何度も挫折しそうになりましたが、目標のために挑戦し続け、合格できた時の達成感は今でも忘れられません。
資格取得後はPwC Japan有限責任監査法人へ転職し、7年間にわたって会計・コンサルティングの現場で数多くのプロジェクトを経験しました。初めての転職で社内文化の違いに戸惑うこともありました。さらに、コロナ禍で在宅勤務が中心になった時期もあり、カルチャーショックの連続でした。
そんな中、コンサルティングというものは結局は営業と同じだと感じるようになりました。無形商材を提案して、納得してもらって初めてプロジェクトが始まります。言った言わないの世界になりやすいので、物を売るより難しいですが、その難しさの中にやりがいがあると実感したのです。
予定外がくれる景色から見えるもの
学生の頃から自然のある場所が好きでした。今も年に1〜2回は登山をしています。
元々自給自足に興味があり、ザック1つで登山をして自分がどこまでできるのかという挑戦することが好きでした。

印象的なのは、2泊3日で北アルプスの上高地から前穂高岳に登った時のことです。体力的な問題で当初予定していたルートを変更せざるを得なくなりましたが、そのルート変更があったからこそ知ることができた景色や、その時に泊まったキャンプ場の良さを発見できました。計画通りにいかないことが、むしろ新鮮な気持ちにさせてくれる。これも自然の中でのアクティビティの魅力の一つだと思います。
また、料理をすることも好きで調味料も自分で作ってみたくなるほどです。山に登った時は、キャンプ飯にこだわっています。自然の中で食べる自分で作った料理は、日頃の疲れも癒してくれるほどの美味しさです。
先日も子どもたちとキャンプに行きました。普段の生活では見られない子どもたちの意外な成長や、自然の中で見せる楽しそうな笑顔を見ることができて、嬉しく思います。今後も家族で自然と触れ合えるような時間を作っていきたいと思います。
仕事や子育ての忙しい日々の中で、自然に囲まれることで少し立ち止まり、落ち着くことができる。そんな時間を大切にしていきたいですね。そんな価値観は、働き方にも通じていると感じています。
小さな会社って、ある意味「自給自足」だと考えます。
「自分たちで考えて、つくって、届ける」そんな部分も大切にしていきたいと思っています。
身につけた武器で変化を起こす
2018年頃から鎌倉に住み始めました。仕事の関係で都内へいく機会もありましたが、自宅の近くで働きたいという思いが強くなりました。
そこからは様々な会社を調べては連絡をし、事業内容などを直接聞きにいくこともありました。そんな転職活動中に見つけたのが、トレジャーフットです。実際に話を聞いてみるとまさに自分のやってみたい事業内容でした。
また、自分の取り組みが会社の一工程にとどまらず、会社自体に良いインパクトを与える仕事をしたいという思いもありました。小規模の会社で裁量を持って、地域に貢献できる仕事がしたいと考えていたのです。
採用面談では、「成長フェーズの会社で一緒に走る面白さ」を強く感じることができました。
そして決め手となったのが、かつて営業時代に取引していた会社がトレジャーフットのプロジェクトに関わっていたことでした。自分が知っている会社がクライアントだったのは大きかったです。社員の人たちの誠実な姿勢に触れ、自分もその一員として走りたいと思い、ここで挑戦しようと決めました。
地域も会社も元気に

入社して感じたことは、組織の仕組みやシステムにいい意味で手作り感があるということです。大手で働いた経験があるからこそ、社員ひとりひとりが様々な業務を兼務し、模索している。まさに「人がすべて」で成り立っている組織だなと感じました。
事業共走部に所属し、実際に業務に触れてみて、売上を作ることの難しさにも直面しました。トレジャーフットで関わる案件は、人の介在が不可欠という点が利点であり課題です。良いことをしているのに利益が出ない、という状況には陥りたくない。だからこそ、自分ができることを増やして、数字をつくっていきたいと思っています。
また、「なんでもできるすごい人達の中で自分は役に立てるだろうか」と不安に思ったこともありました。
ですが、実際に共に業務をこなしていくことで完璧にこなす人たちでも得意不得意はあるんだなと感じ、自分は自分の強みをいかしていこうという気持ちになれました。
入社後、トレジャーフットが提唱する「T理論」について学びを深めていきました。
T理論についてはこちら:https://treasurefoot.com/column/4223/
この理論では、外部人材活用、人材育成、コミュニティ形成という3つの軸が連携し、地域活性化の好循環を生み出すことを目指しています。
働く中で、一つ一つの企業をしっかりと支援し、その企業が元気になることが、結果として地域全体の活性化につながるのだと実感するようになりました。
「目の前の企業と真摯に向き合い、確実に成果を出していくこと」それこそが地域貢献の第一歩なのだと考えています。
そして最近では、人材育成を行政案件だけに留めず、企業内で内製化することで「スキルの地産地消」や個々のスキルアップにもつながるのではないかと考えるようになりました。地域を元気にするためのノウハウを企業に伝え、その結果として地域全体が活性化していく。そんな仕組みができたら最高だなと思っています。
やりたいを叶える組織へ
今の目標は「まず、売り上げを増やしていく」というものです。シンプルですが、力を入れていきたいと考えています。そのためにも時には厳しさも必要だと思っています。

理想の組織像としては、みんながやりたいことをやれる環境を作りたいと思っています。優しさだけではできないこともあるし、時には厳しい判断も必要です。でも、メンバーの挑戦したい気持ちを抑えすぎずに、背中を押していける組織でありたい。良い人であることに満足するのではなく、しっかりと結果を出しながら、一人ひとりが挑戦できる。そんな組織を目指していきたいです。
そして、もう一つの抱負は「怒りすぎないこと」。最近も子どもたちが喧嘩をしたり悪さをすると叱っていますが、一方的に叱るだけではなく、褒めて伸ばすことやメリハリをつけることも試しています。例えば、子どもが「ゲームしたい」と言ってきた時、以前なら頭ごなしに禁止していたかもしれませんが、今は少しだけやらせてあげるようにしています。相手の希望も細切れに少しずつ聞くことで、子どものモチベーションも下がりすぎることがないと感じるようになりました。
この子育てでの気づきは、実は仕事にも通じるものがあると思っています。「成長したい」という欲求は誰しもが持っているものだと思います。その想いに対して、その場では違うと思ったとしても頭ごなしに否定するのではなく、その想いを受け流し適切な方向に導いていく、そんな支援ができるようになりたいと考えています。
3児の父として、プロフェッショナルとして、そして一人の人間として。これからもトレジャーフットで、地域に貢献できる仕事に全力で取り組んでいきます。

 
           
																			 
																			 
																			 
           
             
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