新たな自分と出会う場所 コワーキングスペースDOCKで築いた、トレジャーフット社員としての道

トレジャーフットの新メンバーを紹介するコラム「入社エントリ」清治清美編

■清治清美(せいじ・きよみ)
静岡市出身。幼い頃から英語を学ぶ環境に身を置き、航空関連の専門学校を卒業。憧れの羽田空港勤務が実現するも、より密度の濃い接客力を習得するべく、大手化粧品メーカーに転職。約5年間従事する中で、企画・マーケティングに興味を持つ。現在は、トレジャーフットの運営するコワーキングスペースDOCKにて企画から運営に携わる。

 

トレジャーフットとの出会い

私はこれまで、航空業界・美容業界・ホテル業界と、8年半にわたりさまざまな業界で働き、どの職場でもお客様のニーズをくみ取り、応えることを大切にしてきました。その中で副店長やフロアリーダーといった責任あるポジションも任され、自分の成長や経験値が積み上がっていくことに大きなやりがいを感じていました。

一方で、接客経験を重ねるなかで「もっと明確なスキルを身につけたい」という思いが強くなり「このままのキャリアで良いのか」「自分には他にできることがあるのではないか」と次のステップを考えるようになりました。

イベント企画や運営に飛び込んだ

前職の経験からイベントの企画や運営に興味があり、転職のタイミングで本格的に携わりたいという思いがありました。また、今まで接客業に従事していたので、事務業務に新たに挑戦したく、トレジャーフットが運営するコワーキングスペースDOCKでの勤務を決意しました。当時は、自分のやりたいことや向いていることがわからず、接客業とのWワークが実施できるようアルバイトでの入社となりました。
初めての事務作業は右も左も分からず、目の前の業務を必死にこなしていきました。利用者様も今までの接客業界とは客層や雰囲気が違い、戸惑うこともありました。例えば、ドリンクや設備環境についてのリクエスト、参加者同士の交流会イベント、セミナーの実施など業務の内容は多岐にわたります。大変な時もありましたが、今までの接客の経験も活かし、利用者様のニーズに合わせた対応を日々心がけていました。会員満足度アンケートを実施し、少しずつ意見を反映させつつより満足度を高められるよう試行錯誤の日々だったことを思い出します。


トレジャーフットに入社して一番驚いたのは、社員がそれぞれ別のオフィスで働いていたことです。例えば、山口から自宅で働いている人がいれば、佐賀オフィスにもいます。社内でも、コワーキングスペースでもこんな働き方や仕事があるのか、と世の中の新しい一面を知る日々でした。このような環境での新しい発見の連続に、ワクワクしました。

アルバイトから社員への挑戦

DOCKでは運営管理をしながら、希望であったイベント企画や運営業務にも従事しました。イベントでは日常的な会員様向けのものから、外部向けのコラボイベントまで幅広く実施しています。企画書の作成から予算組み、集客にイベント司会など一通り経験することができ、多くの学びを得ました。月に1度はイベント開催をしていたので、インプットとアウトプットの連続の日々でした。中でもどのように集客したら参加者が増えるのか、どんな企画なら参加したいと思ってもらえるのか……。この2つは特に苦戦しましたが、イベント回数を重ね、日々会員様との関わりが増えるごとに、コミュニケーションも増え、ニーズの聞き出しができたり、逆にアイデアをいただいたりすることもありました。
2025年の初回には、普段のDOCKご利用の感謝の意を込め、毎年恒例新年会イベントを開催しました。当日はDOCKがある品川近辺の料理を振る舞い、参加者のかたに交流していただきました。笑顔でいっぱいの参加者様のおかげで、大成功となりきました。

離れて気づいた地元の魅力

静岡県富士山世界遺産センター 展望ホールにて撮影


私は、山も海もある自然豊かな静岡県で生まれ育ちました。のどかな自然に囲まれて過ごす日々は、当時の私にとってごく当たり前のことで、地元を特別意識することもありませんでした。
高校生の頃、航空業界に憧れを持ち始め、日本の空の玄関口である羽田空港で働くことを夢見るようになりました。就職とともに上京してからは、話題のカフェやイベント、観光地に友人と毎月のように出かけ、都会での暮らしを存分に楽しみました。キラキラとした街並みや、多様な価値観などすべてが新鮮で、刺激的な日々でした。

そんな都会暮らしの中でも、私は意識的に帰省をしました。地元に戻るたびに、自然に囲まれた環境に癒され、都会では味わえない「落ち着き」を感じていたからです。学生時代には気づけなかった地元の魅力を、離れて暮らしたからこそ感じられるようになりました。

地元との新しい関わり方

一方で、時を重ねるたびに少しずつ慣れ親しんだ地元の街の風景が変化していくことに、寂しさを覚えることもありました。同時に、スポーツや地域の取り組みを通じて、地元を盛り上げようと奮闘する人たちの姿に感動することも増えました。

在住当時、地域活性イベントについては認知があったものの、当事者意識がなく、関わる術も知らなかったのです。ですが、トレジャーフットとの出会いによって地域との関わり方や、イベントを通じて地域を元気にする方法を知り、可能性を感じました。地元の静岡にも、「自分も何かの形でもっと関わりたい」「小さなことでも力になりたい」という気持ちが芽生えるようになりました。

有明アリーナにて行われたBリーグの試合観戦

また、私は仕事も責任を持ってこなす一方、プライベートの時間も大切にしています。特に、地元では開催しないライブやイベント、限定ショップなど都会にしかない価値を楽しんでいます。最近では静岡をはじめ、地方での暮らしも視野に入るようになりました。客観視してみると静岡は「ほどよく田舎で、ほどよく都会」ということに気づいたからです。

挑戦から得た学びと自信

静岡県伊東市 小室山リッジウォークにて撮影

私たちトレジャーフットは 
①外部人材活用(事業共走部)
②人材育成(地域共走部)
③コミュニティ形成(地域共走部)
④ローカルファイナンス(金融事業部) 
の4つの事業を行っています。その中で私は地域共走部に在籍し、日々、業務をこなしています。今まで、運営スタッフは人数も少なく、自分の経験も浅かったので、現場を回すことに注視していました。ですが現在は、頼もしい運営スタッフ3人とともに、責任者としてDOCKをより会員様や利用者様にとって快適するための空間づくりやコミュニケーションの場を作っています。
ありがたいことに会員数も増加傾向にあり、現場のメンバーと共にDOCKも変わろうとしています。

最近では、広報チームにも関わるようになりました。記事の執筆やSNS運用をしています。新しい業務にワクワクしながら、格闘する日々です。写真やレポートから地域とトレジャーフットの関わりを学び、日本全体がいい街になっていくための仕事ができていることを日々実感します。

トレジャーフットで働く意義

これまでさまざまな経験を積んできましたが、私は今もなお、自分の在り方を模索し続けています。現在任されている業務には大きなやりがいを感じており、日々楽しみながら取り組んでいます。その一方で、これまでに培ってきたスキルや視点を、もっと事業全体に活かしていきたいという想いも強まっています。周囲を支えながら、チームや事業全体の動きをより円滑にする——。そんな役割を担える存在を目指しています。

トレジャーフットに入社してから、自分でも驚くほど選択肢と可能性が広がりました。この環境のなかで、まずは今の業務を責任を持ってやり遂げたうえで、「これを極めたい」と思える分野を見つけていきたい。そのためにも、引き続きさまざまな業務に積極的に挑戦し、視野を広げていきたいと考えています。
最近担当するようになった各事業の業務内容は、これまで私が携わってきたDOCKとは規模もカラーも異なります。しかし、DOCKで培ったスキルは確実に活かされており、逆に各事業での経験がDOCKのイベントや運営のヒントになることもあります。こうした「行き来する視点」を持てるのは、DOCKを長く担当してきた私だからこそできることだと感じています。
今後も、DOCKと各事業のあいだで得た学びや気づきを循環させながら、双方に良い影響をもたらせる存在でありたいと思っています。

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