トレジャーフット初の九州支店は…佐賀県！？その理由、語らせてください。

2025年、トレジャーフットは初の「九州支店」を佐賀県佐賀市に開設しました。

本社は神奈川県鎌倉市にあります。
「暮らしと仕事が地続きであること」や「人とのつながりを大切にすること」を大事にしてきた私たちは、そうした価値観に通じる場所として、鎌倉を本社に選びました。
また、東京・天王洲には、自社で運営するコワーキングスペース「the DOCK」があり、情報発信やイベントの開催を通じて、新しい働き方を実践する人々が集い、交流する場として活用しています。

これまで私たちは、全国各地の自治体とリモートで連携しながら、さまざまな事業を展開してきました。その一方で、地域とより長期的に関わり、共に取り組みを育てていくには、拠点を持ち、まちの人々と向き合いながら活動することも必要だと感じるようになりました。
その第一歩として選んだのが、佐賀県です。

私たちの”やりたいこと”を佐賀県がやろうとしていた

佐賀県は、全国的に見ても珍しく、自治体主導でユニークな事業を次々に打ち出す、活気ある地域です。県民向けの無料プログラミング講座「SAGA Smart Samurai」を通じてIT人材の育成を進めているほか、ゴジラを“佐賀県かたち観光大使”に任命して巨大なダムアートを制作するなど、斬新な情報発信でも注目を集めています。

そんな佐賀県と出会うきっかけになったのが、「起業・複業」をテーマにしたプロジェクト公募でした。私たちは複業やフリーランスとして活躍する人材を育てる実践型スクール「はたふり」を運営しており、そこで目指すものと佐賀県が掲げていたビジョンが、ほぼ一致していたのです。佐賀県にはそれまでご縁も知見もありませんでしたが、「自分たちがやりたかったことを、自治体がやろうとしている！」と強く共感し、私たちは思い切って企画提案に挑みました。その結果、想いが伝わり2023年に「SAGA Smart Terakoya〜シゴトに繋げる起業・複業支援塾〜」が誕生、私たちはその運営を担うことになりました。

Terakoyaをきっかけに、佐賀県との関わりはさらに広がり、現在では複数のプロジェクトに携わっています。

実は“なんでもある”佐賀県の魅力

「何があるの？」と思われがちな佐賀県ですが、実は“なんでもある”県と言っても過言ではありません。

・癒しの温泉・サウナ：日本三大美肌の湯「嬉野温泉」、趣ある「武雄温泉」や「古湯温泉」に加え、サウナシュラン殿堂入りの「らかんの湯」も人気
・歴史：古代ロマン「吉野ヶ里遺跡」、武将オールスターが集った幻の城「名護屋城跡」

・世界に誇るものづくり：「有田焼」「伊万里焼」「唐津焼」など、日本のやきもの文化の源流
・全国クラスのグルメ：佐賀牛、呼子のイカ、日本酒「鍋島」、そしてブランド果物「いちごさん」「にじゅうまる」

・暮らしやすさ：子育てしやすい県として、全国ランキング1位（ソニー生命「2023年 都道府県別調査」）

自然、歴史、技術、食、人。
さまざまな“地場の宝”が、佐賀には息づいています。そんな魅力あふれる佐賀県にある、私たちの九州支店。

ここからは、支店の様子をご紹介します。

九州支店の今と、働き方

支店があるのは、佐賀駅から徒歩5分。「佐賀共同ビル（iスクエアビル）」の５階です。

フリーのコワーキングスペースもあり、小さな支店に人が集まりすぎた時やWeb会議が重なってしまった時はこちらも利用できます。

トレジャーフットでは、フルリモート・フルフレックスの働き方を採用していますが、

支店があるからこそ、「仲間と会える場所」「集まりたいときに集まれる拠点」があるのは大きな価値です。

たとえば、

・東京・鎌倉のメンバーが佐賀に来る日
・業務委託メンバーとの打ち合わせ
・地元の事業者さんとリアルで話すタイミング

そんな「会って話したい」があるとき、自然と支店に人が集まります。
顔を合わせてこそ生まれる空気感や、ちょっとした雑談が、次のアイデアにつながることも少なくありません。

これからのこと──つながりと挑戦が生まれる場所を佐賀県に

今の支店、実は仮オフィスで3年以内に出ていく必要があります。なぜそんな場所に支店を設けたのかというと、私たちは今、佐賀のまちなかに「カフェ併設のコミュニティスペース」をつくる構想を進めているからです。企業、行政、地域の人々、学生やフリーランスの方々まで 、立場や業種を超えて、ふらっと立ち寄り、つながれる、そんな場所を作りたいと考えています。

ここから新しい挑戦が始まったり、学び合いが生まれたり、誰かの“はじめの一歩”を後押しできるような、そんな場づくりを目指して、準備を進めています。その場所ができるまでは、現在のオフィスを拠点にしていますので、ぜひ遊びに来てください。

さいごに

トレジャーフットは、“地場の宝”を見つけ、育てていく取り組みを、佐賀県から全国へと広げていきます。そのスタート地点となるこの地で、私たちは出会った人たちと心から向き合い、佐賀のまちとともに、地域の可能性をかたちにしていきたいと考えています。私たちがここにいる意味が、このまちの中に少しでも根づいていくように。

「トレジャーフットがいてよかった」と思ってもらえるように。

その言葉にふさわしい存在になれるよう、日々の関わりと、対話と、実践を積み重ねていきます。