【プロ人材インタビュー】成果にこだわり続け、地場産業のWebマーケティングを横断的にサポート | プロ人材 徳川雄生さん

今回は、トレジャーフットでプロ人材として活躍していただいている徳川雄生さんにインタビューを行いました。

徳川さんは、現在フリーランスのWebマーケターとして、現在住まわれている香川県を始めとして、その他全国のクライアントを中心に、Webマーケティング全般の課題解決に向けた支援を行われています。

今回は、クライアントの7割が地場産業という中で感じた課題感や、仕事を通したプロジェクトについて、今後の想いをお伺いしました。

徳川雄生様 プロフィール
制作から施策立案、実行、ディレクションを一貫してして行うWEBマーケター。サイト制作を150件以上手がけ、マーケティング支援については40件以上をサポート経験あり。「クライアント様の会社の問題を自分の問題と考える。」がモットー。支援実績としては、FC本部の企業様に対し、加盟店問い合わせ100件以上/年を創出、外構業者様に対して、WEB集客0の状態から広告費の4倍の売上を創出実績あり。

ーー 徳川さんのこれまでの経歴を教えてください

6年ほど前、大学3年生の時に、ウェブサイト制作を始めた際に、個人事業主としてのキャリアをスタートしました。

ちょうど同じ時期、Instagramが流行っており、特に都市圏では、企業へのマーケティングサービスとしてInstagramの運用代行が出始めたタイミングでした。ですが、私がいる香川県にはInstagramの運用代行支援を行う事業者がまだまだ少なかったということもあり、ウェブサイト制作と合わせて、実施していました。

大学生の当時は、個人事業主として働きつつ、Webマーケティングについても学びながら、都内の会社にもリモートでインターンに参加するなど、精力的に活動をしていたと思います。そのような背景もあり、周囲からは「もう個人で独立すれば?」という話もいただくことが多く、就職をせずに、フリーランスの道を進むことを決め、今に至ります。

ーー 現在はどんなお仕事をされていますか?

現在は、主にWebマーケティング、特に新規顧客の集客サポートを行っています。

基本的には全体設計、いわゆるディレクションの部分を行うケースが多いです。最近ですと、GoogleやYahoo!、YouTubeやMetaなど幅広いチャネルを活用した広告運用も行うことが多いです。

例えば、最近は人工芝を取り扱う企業様を担当させていただきました。
フランチャイズを運営している企業様のため、支援内容としては、「FC加盟店を増やす」ということをミッションとして、主に広告運用とLPの観点からサポートをいたしました。結果、年間100件ほどの問い合わせが来るようになりました。
ただ一方で、加盟店側の成約率に課題があることがわかり、そこを改善すべく、加盟店側の施工に関する問い合わせを増やす施策についても支援を行っています。

他の事例では、Instagram運用の支援として、フォロワー数を300名から4,000名へと増加させることに成功しました。工務店の企業様で、香川県という地域に絞って発信をしていくことで、難しさもありましたが、実際にお客さまからお問い合わせをいただくことも増えたようで、成功事例の1つです。
このInstagram効果で、クライアントの社長さんは、地元のコンビニで「アカウントフォローしています!」という声もかけられたそうで、地場に根付いているからこその影響もあり、私自身驚きと嬉しさを感じています。

ーー地元に密着している企業さま”ならでは”の難しさを感じることはありますか?

前提として、都市部の企業と比べると少ない予算で多くの課題を解決しなければならないという点で、難しいさがあると感じます。単純に、やるべきことに対して、圧倒的に予算が足りていないとも言えます。

企業さまによって、社内の組織体制としても、マーケティング活動を推進できる体制が整っていないケースも多いため、その設計から始めていく必要があります。体制が整っていない状態というのは、すなわちノウハウがないとも言えるかもしれません。

さらに言うと、マインド面での難しさも肌感として違いがあると思います。「他がやっていないから」「やったことがないから分からない」という不安感は多く聞くので、実際にお話する際は、ヒアリングなどを通じて向き合うことを意識しています。

そうした背景や課題感があるからこそ、ただのコンサルティングだけでは結果が出づらいと感じていますし、都内の会社で成功したノウハウを、地場の企業さまに一概に当てはめるのは難しい面があるとも感じています。

ーー トレジャーフットとも一緒に進めているノア精密様のプロジェクトについて教えてください

ノア精密様とのプロジェクトでは、ネットショップ(EC)の売上向上が大目的でした。

方向性としては、広告側の集客面とLPの受け皿側の両軸が課題となっていましたね。
結果として、1年目は検証をメインに支援を実施し、2年目に入って前年のデータと検証した仮説をもとに広告運用などを行った結果、月次売上が前年比2倍という成果を提供することができました。

実際に担当者の方々とも密にコミュニケーションを取りながら進めています。基本的にはECの売上拡大に向けてのお話ではありますが、例えば予算の話をしていたときに、「分析データが欲しい」というオーダーをいただきました。普通であれば、売上や広告のデータだけをご提示するのですが、それだけでなく、マクロのデータやGoogleトレンドデータ、さらには、そこから得られる仮説やアクションの提示などもお話しました。

結果、良い方向の示唆を得てくださったみたいで、本来、特定の領域の支援の場合には、そこまでやらなくても良いのかもしれませんが、成果を出すためにも必要なことかなと感じています。

ノア精密様の今後については、初回購入者の再購入率向上が課題だと感じています。また、業界として、大手競合も市場を国外に拡大させている中で、日本の市場にあるパイをいかに取り合うのかという点で難しさはありますが、素敵なクライアント企業様なので、引き続きサポートを進めていきたいと思います。

ーー 徳川さん自身の強みについてはどのように考えていますか

自身の強みとしても、広告単体、SNS単体という部分最適でなく、Webまわり全てを全体最適で見れることが強みだと思っております。

外注をすると、広告の会社は広告のみで、制作は制作、分析は分析のみ、という形で、当たり前のことではありますが、企業様から見ると、一気通貫していた方がやりやすいと思いますね。そういう前提があると、私自身は、クライアント企業が成し遂げたいミッションを達成するために、俯瞰して全体を見るディレクターのような立ち位置になるので、価値を感じていただくことがあるのかもしれません。実際にも、課題に対する最適解を提供する支援を心がけています。

ーー これまで個人事業主から始まって、成果を出すことに注力してこられているかと思いますが、なぜそこまでこだわれているんでしょうか

そうですね、実は僕、かなりネガティブな性格なんですよね。マイナスな気持ち、特に悔しい気持ちを抱えて行動することが多かったなと自分の人生を振り返って思います。 

これは、昔から感じていた「負けたくない」というこだわりと「やるならちゃんとやりたい」という軸に繋がっています。だからこそ「仕事をする上での価値=成果を出すこと」という部分にこだわりたいなと常日頃から感じています。

とはいえ、やっぱり就職せずにフリーランスになった身なので、今改めて考えると僕だけの力でここまで来たとは全然思っていません。お世話になった先輩もいましたし、色んな方と関わる中で、成果を出すことに対するこだわりを培わせてもらったので、そういった背景やチャンスがあってこその今があります。


ーー最後にいま徳川さんが地場産業に対して思っていることをお聞かせください。

東京と地方の差で大きいものは、「情報・チャンス・経済規模」だと思っています。

その中で、情報は今の時代ある程度クリアできます。チャンスについても、東京へこまめに行くことができれば十分に掴めるかなと思います。そういった中で、もちろん差はあるかもしれませんが、今は東京と地方、この両者のいいとこ取りをできる時代にはなってきていると考えます。

私は、資本主義の中で優位になることが絶対的な幸せだとは思わないですね。当然、それが幸せと感じている人もいるとは思います。それでも「良い大学に進学して、良い会社に行ってお金を稼ぐ」っていうのは一般的に成功のように思われますし、実現の可能性が高い大都市圏に行こうと考える人は多いですよね。

ですが、それぞれの良さがあると思います。その「良さ」が何なのかをちゃんと見極めて、良い点も悪い点も知った上で、結局自分に合うスタイルを見つけていくことが大事かなと。今後もさまざまなことを試しながら進めていければいいかなと、働くという観点では考えています。

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