コロナ禍による将来不安などにより、始める人が増えている副業・兼業。
「副業に興味はあるけど、なかなか時間が取れない」と悩む方向けに、今回は副業をしている人の作業時間や副業時間の確保・管理のポイントについて紹介します。
■副業にかける時間はどのくらい?いつ作業している?
「副業をする人が増えているけど、自分は本業が忙しくなかなか時間が取れない」という方も多いのではないでしょうか。まずは、すでに副業をしている人は、どのくらい時間を使っていつ作業しているのか。その実態について解説します。
【1週間あたりの副業にかける時間は平均10.32時間】
パーソル総合研究所、副業実態・意識調査によると、副業をしている人の副業時間は、週あたり5~10時間未満の方が約3割で、全体平均では10.32時間だそうです。
このデータはコロナ禍になる以前のデータのため、在宅ワークが普及してきている現在は、副業時間もさらに増加していると推測されます。
※引用
https://rc.persol-group.co.jp/news/201902120001.html
【作業時間は本業の働き方により様々】
本業は通常時間内で、という働き方をして、平日の就業時間前後に1時間程度確保する人もいれば、平日は本業に集中して、休日にまとめて作業をしている人も。
本業の働き方のスタイルによって、みなさん工夫して副業の作業時間を作っているようですが、打ち合わせが必須の副業は、企業側のスケジュールに合わせる必要があるため注意が必要です。
■副業時間を確保するためのポイント
次に、副業時間を確保するために大切な3つのポイントを解説します。
今使っている時間の中で、副業に充てることができる部分を見つけていきましょう。
◇ポイント1:無駄な残業・飲み会はカットする
「残業代のためにダラダラと作業をする」などの無駄な残業はカットしましょう。生産性のない飲み会は、参加を再考しましょう。浮いた時間を使って副業をすれば自分への投資となります。もちろん様々な事情が付きまとうため、すべては難しいかもしれませんが、どの程度副業の取り組みに力を入れたいかにより、しっかりと判断していきましょう。
◇ポイント2:無駄な習慣をカットする
ついつい惰性でテレビやSNSを見たり、ネットサーフィンをしたりしてしまう時間はないでしょうか。このような無駄な習慣をを少し削るだけでも副業にかけることのできる時間が捻出できるでしょう。
◇ポイント3:無理をせず健康管理を意識して長期的な取り組みに
無駄と思われる時間をカットするようおすすめをしてきましたが、やり過ぎは禁物です。睡眠時間を削ったり、大好きな趣味の時間まで削ったりすると、余裕がなくなってしまいます。次の時間管理のポイントを押さえて、無理をしないよう心がけましょう。
■副業するときの時間管理のポイント
最後に、副業する上で気を付けるべき時間管理のポイントやルールを説明します。
将来のために収入を増やしたり、スキルアップを行ったりするために努力することはもちろん重要ですが、長期的に取り組めるようにぜひ覚えておいてください。
◇法定労働時間を超えるときは割増賃金になる
2020年に導入された厚生労働省のガイドラインにより、本業の法定外労働時間と副業先の労働時間の合計を踏まえて、各事業者が月単位で上限を設定することになりました。上限を超えると、就業規則に記載の所定労働時間内であっても時間外労働となり、割増賃金が支払われます。
労働時間の管理については、こちらの記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
◇就業時間のコントロールや健康管理が必要
就業時間を意識してコントロールしないと、長時間労働から体調不良やメンタルヘルスの悪化といった問題につながります。
自分で労働管理・健康管理をして、本業に支障をきたさないよう気を付けましょう。
■まとめ
行動を見直して無駄だと思われる時間を削れば、副業時間が捻出できるようになります。「長期的に取り組みやすいか」という観点で副業プランを作り、無理のない方法で実践しましょう。