コロナウィルスの影響から早数ヶ月。
様々な会社がリモートを行っていることをニュースでよく目にしまが、急にリモートワークになると「コミュニケーションが取れない為、業務が進まないのでは? 」、「普段とは異なる仕事のスタイルに違和感を感じる 」といった不安を抱く人も多いのではないでしょうか。
その一方で、今回初めてリモートワークに切り替えた方からは、 「意外と普通に仕事が進んでいる」 、「満員電車のストレスがなく快適」 、「家族と過ごす時間が増えてバランスが取れている」 など、リモートワークに前向きな感想も多く挙げられています。
では、リモートワークとは一体どんな働き方なのでしょうか。
リモートワークとは一般的に場所に関係なく働くことが出来る仕事のスタイルを指しているため、現在では様々な職種や職業で存在していると言われています。 今回は実践者はどのような人がいるのか理解した分析したうえで 「リモートという場所に捕らわれない働き方について」考えてみます。
87%が場所に捕らわれない働き方に「興味がある」と回答
世間一般的に、場所に捕らわれない働き方に興味を持っている人はどのくらいの数いるのでしょうか?
正社員勤務を希望する女性向け求人情報サイト『エンウィメンズワーク』によると調査総数の女性910名のうち87%が「場所に捕らわれない働き方に興味がある」と回答しています。
また「興味がある」と回答した方に理由を伺うと、第1位は「通勤ストレスがなくなるから」(81%)、
次いで、「急に休みたい時でも周囲に気を使わなくて良いから」(60%)、「家事・育児に充てる時間が増えるから」(51%)という結果でした。
出典:"女性に聞く「テレワーク」実態調査―『エンウィメンズワーク』ユーザーアンケート―".エン・ジャパン.https://corp.en-japan.com/newsrelease/2020/21315.html (2020年3月30日)
このアンケートからはリモートワークについて興味がある方が非常に多いということが判明しました。
補足ですが、「エンウィメンズワーク」の調査で「テレワーク」という言葉が使われています。「テレワーク」は英語で「telework」と表記され、「tele=離れた所」と「work=働く」の二つの言葉が組み合わせた造語です。つまり、離れた場所で働くという意味になります。一方の「リモートワーク」英語で「remotework」と表記され、「remote=遠隔・遠い」と「work=働く」の二つが合わさってできた造語です。 「テレワーク」と「リモートワーク」、2つの言葉に明確な違いが定まっていないことも特徴的です。
在宅・移動・施設利用、リモートワークの3つの種類
リモートワークには、大きくは3種類あると言われています。
1.在宅勤務型
自宅を仕事場として構え、業務を実施していくスタイルです。自分のパソコンを使用し、連絡を取りながら与えられた業務を随時遂行してくスタイルで、自宅で仕事ができるため移動によるストレスが無いことが特徴といえます。
2.移動勤務型(モバイルワーク型)
場所にとらわれずネットワーク環境が整っている環境下で業務を行うスタイルです。このスタイルでの仕事が多いモデルは「営業職」で、社外から自社のネットワークに入ることが出来るタイプのリモートアクセスシステムが導入できていれば実施できるスタイルです。
3.施設利用型勤務
全国各地に建設されているテレワーク用のオフィスなどで業務するスタイルです。共同利用出来るワークスペースなどで業務を行えるように全国各地にあるコワーキングスペースを利用して業務を行います。主に近隣のワークスペースを使用するため、多少の移動は必要ですが、都心に移動するストレスが軽減できるのが特徴です。
リモートワーク導入企業の事例紹介
最近では急遽リモートワークに切り替える企業が増えていますが、もともと会社の制度としてリモートワークを取り入れている企業も多数あります。今回はその中から気になった4社をご紹介いたします。
①株式会社ソニックガーデン【東京】
場所にとらわれずに働くことができるよう、自社で開発した『Remotty(リモティ)』というコミュニケーションツールを活用しています。それによって、まるで同じオフィスで働いているかのように、自然とコミュニケーションを取り合うことができています。
②株式会社リクルートホールディングス【東京】
2016年1月より、全従業員対象に日数制限なしのリモートワークを本格導入しています。さらに社内でもフリーアドレス制を導入し社内のどこでも仕事ができるようになりました。社内でも社外でも同じように働ける環境作りを行っています。
③ヤフー株式会社【東京】
フレックスタイムをはじめ、「どこでもオフィス」という場所を選ばずに仕事が出来る制度があります。在宅勤務ではなく、社外に飛び出してより生産性が上がる場所で行うことが許可されています。他にも自分の席を離れて社内カフェでミーティングを行うなど、自由な発想を促進する環境づくりに注力されています。
④株式会社三菱東京UFJ銀行【東京】
2016年から働き方の根本的な改革を始めており、その中で在宅勤務制度を導入しました。他にも、定時から前後1時間ずつずらして出退勤できる制度を導入しています。 このように、現在多くの企業で「リモートワーク」が導入されています。
では次に個人でリモートワークを実施するメリット・デメリットについて見ていきましょう。
リモートワークを実践するメリット・デメリット
リモートワークを実践する際に、個人が感じるメリット・デメリットは次の通りです。
【メリット】
・ワーク・ライフ・バランスの向上
・仕事と育児・介護・病気治療などの両立
・通勤にかかる時間やストレスの削減
・好きな時間に好きな場所で働ける
・工夫次第で仕事の生産性を上げることができる
・育児などの制約がある人でも働きやすい
・私服で働ける
【デメリット】
・同僚と話す時間が減る
・上司に自分の仕事を見てもらう機会が減る
・勤務の終わらせ方が難しい
・孤独になりやすい
・スケジュールや仕事をきちんと管理しないとかえって生産性が悪くなる
・仕事がwifi環境に依存する
より具体的にイメージが湧くように、リモートワーク実践者のインタビュー記事やブログをいくつか紹介します。
①海外で働くリモートワーカーの様子
https://nomad-go.jp/girlsnomadlife/
②東京の仕事を大分県で実施しているリモートワーカーの様子
https://note.com/mjunya/n/nc3779cba59aa
③システムエンジニアとして働くリモートワーカーの様子
https://note.com/licodeenar/n/ndbfae989037e
④コロナの影響で急遽リモートをした夫婦の様子
https://note.com/miyukiss6/n/n515f75d050b7
⑤化粧品会社でリモート業務をしている様子
https://note.com/miyukiss6/n/n515f75d050b7
⑥マレーシアで働くリモートワーカーの様子
https://note.com/suni/n/n26129b7ea714
最後に・・・
現代では、様々な働き方があり、自分にあった働き方が選べる時代です。自分にとってあった働き方を探してみませんか?そして、体現し自分の求める人生を考えてみませんか?