就職活動中の大学生が見たTreasurefootのリアル

はじめまして。神戸大学工学部建築学科の3年生で現在就職活動中の久保 秋穂です。まちづくりや地方創生に興味があり、このたび、Treasurefootでの短期インターンシップ を経験させていただきました。3日間という短い時間ではありましたが、社員の皆さんは本当に温かく迎えてくださり、たくさんの学びや刺激をいただいた、とても濃密な時間でした。この記事では、3日間で感じたTreasurefootの魅力を、大学生である私の視点でお伝えします。

理念の共感で集まったチーム

初日の夜、田中社長、地域共走部の柴田さん、事業共走部の武田さん、施設プロデューサーの清治さんとお話の機会がありました。 そこで印象的だったのは、「Treasurefootの事業は、その全てが地域のためにある」と皆さんが共通して話されていたことです。
特に柴田さんと武田さんからは、地域企業の支援だけでなく、地域へ入り込んで新規事業を立ち上げるという2つのことを1社でやっている会社は他にはないと語ってくださいました。
そのお話からトレジャーフットのメンバー全員が、この会社の事業や理念に共感して集まり、納得感と誇りを持って働かれていることがよく分かるひと時だったと思います。
そして、やりたいことや大切にしている地域、達成したい目標はそれぞれ違えども、「地域課題を解決したい」という共通の軸があるからこそ、それぞれのロマンが生きているのだと分かりました。
思い入れのある地域は違っても、目指したい社会の方向性や「Treasurefootがやっていることは正しい」という確信は共通している。この芯こそが、Treasurefootというチームの強さに繋がっているのではないかと感じています。

社員一人ひとりの幸せを考える会社

このインターンシップで印象的だったのは、社長である田中さんが「これまで社員に転勤をさせたことがない」と話されていたことです。会社の事情よりも、社員の暮らしや幸せを大切にされていることが伝わってきて、驚きました。
実際、1週間ごとに違う地域で暮らしながら、1か月間働いている方もいるのだと知った時は「そんな働き方もあるんだ!」と衝撃を受けました。そこまで移動が多い働き方は「自分にはハードルが高いかもしれない」と感じましたが、オフィスに毎日出勤される方もいるのだと教えていただき、働き方の多様性も知ることができたように思います。

ロマンのまま、思う存分に働いている人もいれば、きっちり働く場所や時間を決めて働く人もいる。それぞれの働き方や価値観が尊重されているからこそ「こうあるべき」「こういう人にならなければいけない」と気負わなくて良いのでしょう。

さらに、滞在最終日には田中さんと「ビジョナリーテスト」を行いました。
これは、自分が幸せな状態でいたいときに必要なものを付箋に書き出して、それを1つずつ並べて優先順位をつけていく、というワークです。
仕事のことでも生活のことでも何を書いてもいい。そのワークを通して「人生を幸せに生きるための選択肢として仕事があるんだよ」と伝えてくださった気がして、インターンである私の人生にもここまで丁寧に向き合ってくださることに感動しました。

フラットで正直な関係性

インターン生の私から見たトレジャーフット社員の皆さんは、とてもフラットで温かいと感じました。まず、社長ご自身が柔らかな空気をまとっていて、その影響もあってか社員の方々も伸び伸びと働いている様子が印象的です。お互いをリスペクトしながらも、冗談を言いあっている空間は、きっちりした会社であるにも関わらず、まるで友人の集まりのような自然なコミュニケーションが広がっていました。
そして、TreasurefootのPrinciplesである「正直マンシップ」がある通り、皆さんは率直に多くのことを教えてくださいます。私の就職活動に関する相談も、それぞれの経験から感じたことをフラットにフラットに伝えていただき、とてもありがたく思いました。

さらに「リスペクトスタート」という言葉の通り、インターンの私にも本当に丁寧に接してくださり、ひとりの大人として向き合っていただけたことも嬉しかった点です。初日に武田さんとお話しした際には、「どうしてTreasurefootに興味を持ったの?」「そもそも、なぜまちづくりに興味を持ったの?」と私の原点まで深く問いかけていただきました。これまでの就職活動や面談では、『何ができるか』『その経験から何を学んだか』を問われることが多かったため、自分の興味や原体験をここまで丁寧に掘り下げてもらえたのは初めての経験です。

まずは「やってみる」

2日目には、事業共走部の皆さんに複数のプロジェクトや事業内容について詳しくご説明いただきました。特に印象的だったのは、かつてはほとんどの営業活動をテレアポ(電話営業)で行われていたというお話です。
「どこを見ればお客様の課題がわかるのか」「どのようなアプローチ方法が最適なのか」を、手探りで試行錯誤しながら見つけていったと伺いました。 田中社長も「環境が十分に整っているとは言えない部分もあるが、その分、実際に見て学び、挑戦しながら覚えていくことを大切にしている」と語っており、まさに“自ら行動してみる”姿勢を重視する会社であることを実感しました。
だからこそ、若手社員一人ひとりが独自の営業スタイルや考え方を確立し、それぞれの強みを発揮しているのだと思います。環境が完璧ではないからこそ、自分で考え、挑戦しながら成長できるという「簡単ではないけれど、この上なく成長できる環境」があると感じました。
もちろん、自ら考えて行動する力は欠かせませんが、田中社長は「まずやってみて、その上で確認しに来てくれたなら、一緒にブラッシュアップできる」ともおっしゃっており、挑戦とサポートのバランスが取れている点は大きな安心材料でした。まるで、フリーランスと会社員の“いいとこ取り”をしたような働き方が実現されていると感じます。

まるで大人の部室のような鎌倉オフィス

ここまではTreasurefootの人や事業について書いていきましたが、実際に行ってみて感じたもう一つの大きな魅力があります。それは、社員の皆さんにも愛されている「鎌倉オフィス」の存在です。
1日目に訪れた品川オフィスも、緑視率の高い空間や本棚、鳥の声が流れる仕掛けなど、自然の中で仕事をしているような心地よさがあって、素敵な職場環境だと思いました。その後、社員の方々が「鎌倉オフィスはもっと良いよ」「早く見てほしい」とおっしゃっていて、正直そこまで言うほどなんだろうか?と感じていました。
翌日、江ノ電に揺られて鎌倉へ向かうと、どこか懐かしい生活感のある街並みにホッとしました。川が流れていたり、新聞を取りに外に出てきたおじいちゃんが「おはよう」と声をかけてくださったり。この街で働くこと自体が、すでに豊かなことだと感じました。
八雲神社の看板を目印にレトロな路地を抜けて、オフィスの扉を開けた瞬間「初めて来たのに、なんだか懐かしい」と感じました。
社長が「この壁、自分たちで塗ったんだよ。ぼこぼこしてるけど、それが好きで」と笑いながら案内してくださったのがとても印象的でした。氷を割って麦茶を作っていたり、大人の部室のような雰囲気だったり。こだわりのインテリアや音楽に、気負わなくてもいい、和やかさを覚えます。鮑やスイカが届くこともあるそうで、その日はスイカをお風呂場で冷やしていたのも面白くてあたたかい出来事でした。

夜には屋上でBBQをしてくださり、鎌倉の街を上から眺めた時、「ああ、こんな場所で働けるって幸せだな」とただ素直に思いました。

私がTreasurefootに惹かれた理由

3日間のインターンシップを通じて、Treasurefootの理念に共感できる人であれば、どんな方でもフィットできる会社だと感じまして。働き方も多様で、「こうあるべき」という型がない社風は、自分らしく働くことを大切にしたい人にフィットしている環境です。
また、会社の規模が大きくない分、働く方それぞれの役割が広く、若手のうちから挑戦できることも多くあります。皆さん物腰が柔らかいのにも関わらず、地域を良くしたいという想いはとても熱く、お互いをリスペクトし合っている様子が本当に素敵でした。
私自身、この3日間で「こんな場所で挑戦してみたい」「こういう人たちと働けたら幸せだろうな」と何度も思いました。やりたいことに挑戦できる環境と、一人ひとりを大事にしてくれる文化。その両方があることが、私がTreasurefootに惹かれた一番の理由です。

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