【プロジェクトレポート】建設業界における人事、採用強化支援 | 青木土木工業株式会社様(埼玉県)

プロジェクトの背景と経緯

埼玉県に拠点を置く青木土木工業株式会社様は、長年にわたり地域に愛されながら、社会のインフラ整備に貢献してきました。一方で、近年は建設業界全体が直面している技術者不足の問題に直面していました。中でも特に若手の優秀な人材を惹きつけ、定着させることが大きな課題です。企業としての成長と持続可能性を確保するためには、採用活動の強化が急務でした。

しかし、建築業界には世間的に想像される特有の長時間労働や厳しい労働環境が、特に若年層の応募者にとって大きな障壁となっており、募集を出しても上手く応募が集まりません。青木土木工業様でも、面談などで労働条件を開示した際に、応募者が期待する柔軟性やワークライフバランスの観点から求めている条件とのギャップが生じて、応募者が辞退することもありました。

青木土木工業様では従来の採用戦略を根本から見直すことを考えました。
ただ、どのようにして労働条件を改善し、自社の魅力を高めることができるのか、社内だけでは解決策を見出すことが困難でした。そこで、外部のプロ人材の知見を取り入れることで、新たな視点から問題解決を図ることが求められました。

採用戦略などの面で支援を行うことができるプロ人材を活用し、単に採用活動の強化に留まらず、企業の持続可能な成長を目指すことにしました。

マッチング人材

プロジェクトの成功の鍵を握ったのは、多岐にわたるスキルセットと経験を持ち合わせた一人のプロ人材でした。青木土木工業様は、労働環境の改善、採用戦略の革新、企業の社会的評判の向上など、多面的な課題に取り組む必要がありました。この複雑なニーズに応えるため、人材提供サービスは独特の経験と知識を兼ね備えたプロ人材を選びました。

支援に入ったプロ人材は、労働環境改善、企業の採用ブランディングなどを手掛けているアドバイザーで、幅広く高いスキルを発揮できる方でした。
労働環境の改善、社会的評判の向上など多くの方面で高いスキルを発揮し、多方面にわたる施策を提案・実施してきたご経験のあるかたです。

プロ人材によって、まずは会社の知名度向上を目指し、要項を見て頂いた候補者に応募をしてもらうというゴールを目標としたロードマップを作成することで、採用までのアプローチを考えていきました。
同時に、採用数を増やすために環境の改善、企業の社会的評判の向上、より優れた人材の確保という目標にも、動き出しはじめました。

具体的なプロジェクトの進行

まず、プロジェクトの初期段階では、企業の就業規則の改善と給与規定の作成を行いました。この過程では、給与テーブルの新規作成により、労働市場における企業の競争力が向上し、より多くの優秀な人材を惹きつけることができるように改善をしました。

今まで、固まった給与テーブルがない状態から基準となる給与テーブルを作成したことで、社内における業務に対するモチベーションの向上などに繋げることができました。
この改革過程では、社員との面談などを行い、直接意見やフィードバックをヒアリングし、積極的に取り入れることで、実際の労働環境に即した内容が盛り込まれました。

次に採用強化のための支援が実施されました。企業の魅力を高めるための戦略が練られ、就職や転職を考えている応募者に対して企業の新たな姿勢を積極的にアピールしました。採用プロセスには、現在の社員の生の声を入れることで、企業文化や応募者へのキャリア成長の機会を伝えました。

実際に働く社員の声を事前に知ることで、価値観を重視する優秀な若手を惹きつけやすくしたのです。さらに、社員の紹介制度や社内でのSNSでのPR活性化など、従業員自身が採用活動に積極的に関与する仕組みも導入することにしました。

こうした支援を通じて、青木土木工業様は採用競争力の向上、従業員満足度の向上、そして長期的な企業成長のための基盤を確立することができました。プロジェクトの各段階での積極的な改革と従業員参加の促進は、企業文化の改善とともに、業界内での企業のポジションを確固たるものにしました。

直面した課題とその克服

プロジェクトでは、過酷な建設業界のイメージと競争の激しい人材市場が大きな課題となりました。

特に、優秀な若手を惹きつけるためには、企業の魅力を効果的にアピールする必要があります。大手人材会社の求人に費用をかけて募集をしたとしても、魅力が伝わらなければ、費用対効果が充分に発揮されないまま、掲載期間が終わるということもありました。

課題を克服するために、採用プロセスにおいては独自性と差別化を図りました。
求人を出し、応募を待つだけではなく、候補者が応募をしたくなる魅力的な企業を目指すことにしたのです。
例えば、中には未経験者から土木の仕事を始めた社員が在籍していることや、ミリ単位で行なっている綿密な現場作業のSNS発信など自分達では当たり前だと思っていることが、外部にとっては、魅力的に感じることも発見し、これらの情報発信していくことにしました。


また、HPに働いている社員の声や社長の会社の目指すべき場所の掲載などを通じて、青木土木工業様の変革への取り組みや、従業員の働きがいに関するストーリーを積極的に共有しました。その結果、今の日本に染みついている建築業界のネガティブなイメージを払拭し、応募者に対してポジティブなイメージを展開していくことができました。
これらの課題に対する綿密な対策と改善策は、採用を成功させただけではなく、青木土木工業様の従業員との関係を強化することにもつながりました。

最終的な成果、現状

就業規則と給与規定の見直しは、従業員にとってより公平で透明性の高い労働環境を実現しました。これらの改革により、社内の士気も高まりました。
採用強化のための支援は、企業の採用ブランドを大きく強化しました。
弊社のご支援以前にも、青木土木工業様を魅力的に感じてくれる応募者はいらっしゃったものの、魅力や応募者がほしい情報を適切に伝えられていないという課題がありました。
しかし、課題を克服した結果、より多くの優秀な人材を引きつけることができるようになりました。現在は、若手の人材採用に向け、プロ人材とともに作成したロードマップに沿った取り組みを進めています。

現在では弊社からのご支援は縮小し、青木土木工業様で採用戦略を立て、実装していただいております。
このプロジェクトでは、人材採用が難しい建築業界において、定着率の高い人材採用を目指して、取り組みを進めています。
この事例記事が、同じく採用などに苦労されている建設業界、製造業界などのご担当者様、人手不足で悩まれている企業様のご参考になれば幸いです。

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